水無月の憂鬱


この身体に広がる 馴染み切った倦怠感
もう 息をするのも億劫で
僕は この雨の中 傘もささずに歩いている

殺傷力などない筈なのに
皆 必至に避けては不満顔
きっと 満たされることなどないのだろうね
僕と同じに

紫陽花、緑、蝸牛。
湿気、陰鬱、水溜り。
人ごみ、眩暈、排気ガス。

どれだけ降っても 空気は汚れているらしく
僕は 軽く咳払い
胸いっぱいに 嫌悪感は広がって
やがては僕を殺すのだろうね

軽い寒気を感じながら
来る夏を恐れている
暗い空を厭いながら
眩しい光を恐れてる

眩暈はやがて 吐き気に変わって――




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