夢音・10
さあ、「夢音」もとうとう10回目となってしまいました。
いやぁ、続くモンですねぇ〜。(笑)
と、いうわけで・・・今回は10回記念特別企画としまして、テーマを大きく「ヴィジュアル系」として話をしたいと思います。
最初に言いますと、私としてはこの「ヴィジュアル系」と言うのを音楽のジャンル分けの一つとして用いるのは正直言って嫌いです。
そもそも、これって「視覚的効果をきわだたせ、それをウリの一つとする」アーティストのことを言うのだと思うのです。
・・・じゃあ、アイドルは?俳優さんは?
視覚的効果と言うのは、消費者の目を引く大きなポイントであることは言うまでもありません。だったら、音楽が一つの「商売」として扱われる以上、組み込むに越したことはないのです。
もう、訳分からないですよね。
そこで、ここで言う「ヴィジュアル系」とは、「数年前からよくメディアに露出しだした、化粧や照明等で(時に過激と言える程に)メイクアップするような新鋭バンド」のことと定義します。
具体例は、以前「夢音」で紹介した中では「ピエロ」や「ジャンヌダルク」等のことですね。
えーっと、私は「access」もヴィジュアル系だと思うのですが、一般的には違うらしいので、そう言うのは除きますね。
私は、はっきり言って、そんなヴィジュアル系バンドが大好きです。
高校のときなんか、そりゃあもう狂ったように聞きまくったものですよ。
ある時、そんなヴィジュアル系バンドが急激に世間に出回り始めました。
そうですね、「シャズナ」や「ラクリマクリスティー」のデヴュー、そして、「GLAY」や「LA'rc〜en〜Ciel」のブレイクなどからですかね。
それまでは「X−JAPAN」くらいしか有名なバンドってなかったですから。肩身の狭い思いをしたものです(笑)
そしてそれらは、わずかな間頂点を極めたと言って良い程の隆盛を見せ、盛者必衰、と言った感じで衰えて行きました。
現在では、一握りのバンドを除いては、シングル売上ベスト20に入るのも難しいようです。
はっきり言って、「流行は終わった」訳です。
そんな今でも、もちろん私はヴィジュアル系が好きですし、きっとこれからもそうでしょう。世間の流行なんて、分からないし興味も無いですから。
ところが、そんな我関せず、の私も、時折むかっ、と来ることがあるんですよ。
それは、
「ああ、『〜〜』っていうバンド?良く知らない。ヴィジュアル系でしょ?私、化粧系のバンドって嫌いなのよね」
とか言う会話です。
普段耳にしてる人、口にしてる人、多いと思います。
私も嫌いな音楽くらいありますから、好き嫌いをはっきり言うことに文句を言うつもりは微塵もありません。しかし、そのバンドの実態も知らず、ただ化粧をしているだけでヴィジュアル系というくくりに入れ、毛嫌いすると言うのは解せません。
もちろん、「男の癖に化粧したりしてみっともない!」とか、そんな確固たるポリシーや考え方があって嫌いな人は良いでしょう。しかし、正当な理由も無く、ただ「流行が終わったものに興味は無い」というような理由で嫌うのは間違ってると思うし、何より勿体無いです。
そもそも、ウリの一つではあるものの、「視覚効果」はメインではないのです。あくまでもミュージシャンなのですから、その本領は音楽で発揮されます。
かく言う私も、最初はちょっとキモチワルイかな、と思ったものです(笑)
そんなわけで、嫌いな人は一度聞いてみることをオススメします。案外、ハマるかも知れませんよ?
何がそんなに魅力的なのか?
昔よく自問自答したものです。
そこで出た自分なりの答えとしては、「オリジナリティがあり、向上心を忘れない」と言ったところです。
意外に思った人もいるかも知れないですね。
まあ、良く似たバンドがあるのもまた事実ですが、それはきっと彼らが若いのでしょう。そういったバンドは、年月とともにきっと頭角をあらわします。それも無い場合、そのうち自然にひっそり消えます(笑)
そう、厳しいんですよ。下手に一度流行ったものだから。今更二匹目のドジョウはいないとは思うんですけど・・・ねえ?
そんな厳しい中を生き抜いていくのは、かなりの精鋭達だけです。しかし、そこで生き残れたからと言っても、必ずしも売れるってわけではないのですよね、もちろん。
何故そんな道を選ぶのでしょうか?
その答えが、先程の私の自問自答の答えと一致するように思います。
つまり、自己表現。
「こんなことを考えているんですよ」とか「こんな面白い曲を作ってみました」とか。
打算じゃないのです。
だからこそ、普通のプロデューサーやレコード会社に振り回されるような人達とは違う、面白い曲、感動的な曲が作れるのではないでしょうか?
まぁ、だからこそ売れないことも多いし、そうなると解散・引退しちゃいます。また、そんな個性的な人達ですから、「音楽的なすれ違い」も多いわけです。
デメリットいっぱいです。
でも、一本筋が通っていて、良いじゃないですか。
・・・逆にいうと、その筋が通っていないのは大嫌いですね。
例えば・・・えぇっと、名前挙げちゃって良いですかね?うーん、いいや。10回記念だし(笑)
例えば、そう、今の「ラルク」。
あぁっ、ラルクファンの皆さん、怒らないでね。すみません〜〜(汗)
えっと、その理由ですけど。
実は、そんなこと言いながら、数年前までは熱狂的なファンでした。でも、だからこそ、なんですよね。
ある時期(ファンなら一発で分かりますよね)を境に、ラルクは大きく変わりました。
それは良いのです。変化の無いバンドに魅力は無いと言って良いでしょう。
でも、自分達の過去を否定するのは、許せないんです。
こんな事件がありました。
ラルクが、とある音楽番組に出演したところ、司会者に「ヴィジュアル系」という冠をつけられ、激怒してそのまま収録せずに帰ってしまった、と言う事件です。
・・・誰が何と言おうと、ラルクはヴィジュアル系の出身なんですから、そう言われて仕方ないはずです。
そもそも、怒るまでは良いとしても、収録せずに帰ってしまうというのはプロ失格だと思います。
デヴュー当時のビデオを、今でもたまに見ます。hydeは、女性のような格好をして、髪なんてロングでソバージュですよ。
これって、ヴィジュアル系でしょう?
なのに、激怒してしまうというのは、その当時の彼らの作品を彼ら自身が否定することであり、そんな彼らの作品を愛した我々を侮辱すること以外の何ものでもありません。
だから、私は今のラルクと過去のラルクを別物として考えています。
――こんな風に、筋が通っていないと許せない訳です。
プロならば、自分達の作品に誇りを持って欲しい。
自分達の作品を愛してくれた、多くのファンを愛して欲しい。
そんなもの、この私だって持っているようなクリエーターとして最低限のプライドであり、マナーだと思います。
もし、どうしても過去の作品が払拭したい程のものだと言うのならば、一度解散するべきです。これは、断言させてもらいます。
えぇっと、偉そうなこと言ってますね。すみません。
今のラルクも、楽曲としては好きですよ。「いばらの涙」とか「Trick」とか。素敵な曲はたくさんあります。
相変わらずtethuのベースは不思議で、かつカッコイイし、kenのギターは繊細で、時に心地よく、時に心かき乱すような旋律を奏でます。
hydeはもはや日本屈指のヴォーカリストとして挙げても問題無いほどの実力がありますし、yukihiroなくして今のラルクの多様な音楽性は無かったことでしょう。
・・・ただ、私が、彼らの方向性や考え方に共鳴できなかっただけです。
つまり、そんな感じで嫌いなバンドもあるってことです。
その分、好きなバンドはめちゃくちゃ好きですよ。
筋が通っていて、自分達の言いたいことをはっきり持っている、そんなバンド。
これからも、「夢音」ではそんな素敵なバンドを、もちろんヴィジュアル系に限らずに紹介・解説して行きますので。
見捨てないでくださいねー(切実)
さて、今回は長くなってしまいましたが、ここまで付き合っていただき、ありがとうございました。
また次回(いつ更新になるか分かりませんが)をお楽しみに!
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