夢音・11
さて、第11回「夢音」、今回は「SURFACE」について語ろうと思います。
・・・で、いきなり素朴な疑問なんですが、SURFACEの一般の知名度ってどれくらいなんでしょう?
私的には、かなりの有名バンドだと思っているのですが・・・。よく、音楽番組はもちろんのこと、バラエティー番組なんかにも出てますし。
あ、ドラマの主題歌にも結構なってますよね。
でもなぁ。何か、知らない人も多いようで・・・。
そんな人のためにも、そしてもちろん、そうでない人のためにも、気合入れて紹介・解説しますね。
このバンドのウリは、なんといっても「勢い」でしょう。もう、感情の大暴走と言った感じ。
でも、それが全然乱暴じゃないんですよね。たまにちょっとだけ物騒な歌詞もあったりしますが、基本はやっぱり優しい感じです。そこが何となく・・・変な言い方ですが、かわいいんですよね(笑)
例えば、「さぁ」と言う曲。
爽やかな曲調の、彼らの代表曲なんですが、これが結構もの悲しい感じの曲に仕上がってるんです。
好きな気持ちが空回りしたような感情を、アップテンポで上手く表現した名曲だと思います。
デヴュー当時は、良くない意味での「若い」というイメージがつきまとっていたのですが、その時から既にこのような才能の片鱗は伺い知ることができていました。そして、この曲あたりからは、その良くないイメージを見事に「個性」にまで磨き上げ、昇華させています。素晴らしい成長と言えるでしょう。
さらに、「なにしてんの」という曲では、彼ら自身を含めて同世代の人々への熱いメッセージを詰め込むことに成功しています。
この「熱い思い」というのも、先ほどの「勢い」に含まれますね。熱く熱く、彼らはメッセージを投げかけているのです。でも、何故か説教くさくない。そこが好感の持てるところです。
それはきっと、その詞の世界が、まるで作詞者の体験談であるかのようなリアリティを持っているからでしょう。(本当に体験談なのかも知れませんが/笑)
また、別角度から見た「勢い」もあります。
「線」という曲などがそうでしょう。真摯であるが故の苦悩、葛藤。そんなものを、真正面から等身大で描き出しています。
あとは、「ひとつになっちゃえ」という曲。ともすれば「ただのいい加減なヤツ」になりそうなところを、上手く一般化しているような感じを受けます。誰にだってある、ちょっとだけ乱暴で、でもやっぱり繊細な、そんな感情。
――難しく聞こえるけれど、やっぱりみんな少しくらいはこんなこと考えてるでしょう?
・・・そんな思いが伝わってくるようです。
そんな彼らですが、私には、はっきり言って底が知れません。
最初は、「B'Zっぽいなぁ」といった印象だったのが、既にセンス的なものではB'Zを凌駕しているように思います。
最近では、全く独自の道を歩んでいて、その進化はとどまるところを知らないようです。
一途で、真摯で、生真面目で。でも、やっぱり抜けてて、おちゃらけていて、憎めない。
SURFACEは、そんなステキなバンドだと思います。
聞いたこと無い人、確実に損してます。ぜひ一度、聞いてみてください。
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