夢音・9



久々の「夢音」。今回は、「MASCHERA」について書きましょう。

このバンド、今ひとつ知名度が低く、私の周りの人々はほとんど知らない状態でした。
これはいかん!そう思った和泉は、数名の友人にこれを聞かせ、洗脳に成功(笑)
そう、このバンド、「一般的な良さ」があるのです。
私としては、何故このバンドが売れないのか不思議なくらい。
今回は、その素晴らしさを徹底的に追及します。

まず、その完成度の高さ。
各パートの基礎力はかなりしっかりしており、堅実なプレイを聞かせてくれます。そこで問題になるのが、「王道パターンにハマり、オリジナリティが欠如してしまう」ということですが、それも難なく回避。しっかりと、マスケラらしいメロディ、アレンジ、雰囲気を作り出すことに成功しています。
この辺は、シングル「ラストフォトグラフ」「to fly high」などを聞けば明らかでしょう。

そして、チャレンジ精神。
先程挙げたように、もはや問題ないレベルの演奏を聞かせてくれる彼らですが、挑戦は忘れていません。
そもそも、デヴュー曲の「ゆらり」からしてその心は読み取ることが出来ます。
堅実なプレイを下地に、彼らなりのオリジナリティ、そして更なる前進を追及する。そんな精神は、評価に値するでしょう。
具体例を挙げましょう。
実は、ファーストアルバムが出た時点で、私が聞いた感じでは、ある程度の限界を感じるようになりました。(あくまでも独断と偏見です)
あまりにもメロディの良さ、ポップさを前面に出しすぎたのです。
ファーストアルバムを聞いてみると、どの曲もメロディアスで、ぱっと聞いて「きれいだな」と思える曲が大半なんです。
それはそれで素晴らしいことでしょう。しかし、もうお腹いっぱいな感じは否めません。もっと深く、長く楽しめる曲が聞きたくなるのです。
そんなことを思っていた矢先に出たシングルが「Alice」という曲でした。
正直、驚きました。そして、自分はマスケラを侮っていた、と思い知らされたのです。
今までのマスケラにはなかった、バンドの演奏面を前面に押し出したアレンジ、しかし、それには決して負けない、新たな意味でアグレッシヴなヴォーカル。
また、詩の世界観も、より洗練され、深いものになっていました。
はっきり言って、コア過ぎて普通の人にはあまり受け入れられないでしょう。
しかし、そんな人々を満足させる曲も作れる、と言うのはそれまでの作品から明らかなのですから、これは見事な前進・昇華であると思います。

そして最後に、これは私個人の趣味ですが、メロディアスであること。
まあ、詳しくは前に書いた通りですが、どの曲も歌心を大切にしたものばかりなんです。
そして、その弊害もきちんと心得ていて、それに振り回されることは決してない。
簡単に出来るようで、実はかなり難しいことでしょう。

以上のように、売れる要素と言うものは十分備えているように思えます。
あとは、きっかけと、メーカー側の宣伝・戦略でしょう。

今までマスケラを聞いたことが無かった人、これを機に、一度聞いてみてはいかがでしょう?
少しアニメソングのようなところもありますが(ヴォーカルの歌い方、メロディの分かりやすさなど)そんなことは気にならないレベルだと思います。
バンドサウンド好きな方も、ポップス好きな方も、要チェックのバンドだと思います。


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