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8月9日、長崎原爆記念日。 そして8月15日、終戦記念日。 この二つは、僕の小説「終焉の夏」に大きく関わる記念日です。 長崎出身の僕は、幼い頃から徹底した戦争・原爆に関する教育を受けました。この時期になると、今でもそのことを思い出します。 この「原爆」により、本作は大きく展開していきます。これは、僕が長崎出身であり、戦争及び原爆を極度に恐れていることが影響しています。 原爆は――特に、恐ろしいものです。 単純な破壊力もさることながら、致命傷にならなくても、放射能によって遺伝子が傷付けられ、後遺症という爪痕を残します。さらに、被害は人間だけに留まらず、その「土地」自体に及びます。まるで呪いのように、土地は汚染されてしまうのです。 8月6日に発表された、昨年中の被爆による死者数は、約5000人。つまり、去年、後遺症や遺伝によって亡くなられた方が約5000人ということです。この数は、脅威です。終戦から57年経つというのに、毎年これだけの死者が出ているのですから。 戦争の怖さ、悲しさについて、これ以上僕が語る必要は無いでしょう。 本作は、そういう背景を持った、恋愛小説です。 直接的に、戦争は関わっていないかもしれません。しかし、時代背景は人間を作り、人間は世界を作ります。 そして何より、「ピカドン(原爆の意)」というキーワードがある以上、無縁では決してありません。 これをきっかけに、少しでも、戦争や原爆について考えてくれたら、と思います。 最後に、戦争で、そして原爆の被害によって命を落とした数多くの方々のご冥福をお祈りします。 | |