夏の気配
視界に入る太陽は あまりに眩し過ぎて
臆病な僕は 卑屈に目を逸らす
蒸し暑い休日の午後――
耳を覆っても聞こえてくる蝉の声
遠くに浮かぶ 歪な形の積乱雲
全てが僕の呼吸を乱す
今日も僕は不機嫌
だけど反発する気力もなし
ただ この不快な気配に侵食されていくんだ
最早 呼吸をするのも一苦労なんだ
そんな僕を嘲笑うように
空は青く 風は生温く
太陽は眩しく 蝉は煩く
より一層の不快を運んでくる
今はただ なるべく早い秋の到来を祈りながら
冷えた麦茶で 誤魔化すんだ
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