正論


僕よりも 誰よりも
きっと君は正しいのでしょう 完璧なのでしょう
間違いなど 一つもないのでしょう
だから今日も 声を荒げて得意顔

その言葉が 態度が 僕を殺す
不完全な僕を 撃ち殺す
悪いことなどしていないのに ちょっと不器用なだけなのに
君の正義に 当てはまらないばかりに――

正論を振り翳すのは なんと愚かなことでしょう
正論を振り翳すのは なんと卑怯なことでしょう

君は最強の糾弾者
正しくないもの全てを「悪」として
「正義」の銃で撃ち殺す
君に敵などいないのでしょう

矛盾を内包する僕は ただ苦笑い
否定することなんて とても出来ないけれど
何故か君が とても弱々しく見えるから
ただ・・・苦笑い

正論を振り翳すのは なんと非情なことでしょう
正論を振り翳すのは なんと滑稽なことでしょう

その正義を疑うことなく進め
世界中の悪を殺すその日まで
そしてその時気付くでしょう
どうしようもない 虚しさと孤独に




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