Sepia


机にうつ伏せて 今日もセピア色の夢を見る
気だるい午後 誰もいない教室
風が穏やかに 僕の頬を撫でた

それはとても幸せな 未来の僕
名前も知らぬ恋人と二人で 微笑んでいる
今の僕が まるで嘘みたいに

鉛筆が落ちる音で目が覚めた
現実はやはりいつも通りで
そのギャップに また少し死にたくなった

ねえ この悪夢のような現実はいつまで続くの?
何も知らない 何もできない僕は
いつか 幸せになれるの?

悪夢の中で見る夢は 何故かいつもセピア色
どこか懐かしい 未来の情景
存在しない 架空の情景

頭痛を残したまま 僕は立ちあがる
魅力的な現実逃避は中毒性を持つから
こんな夢なんて 見ない方がマシなのに――

僕は少し癒されて 今日もまたかろうじて生きている




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