月と眩暈


真夜中に 暈けた月は弧を描き
見上げた僕は 目を回す
今 揺れたのは
柔らかな大地か 狂った脳か

リアルじゃないさ
壊れた視界 砕けた世界
嘲る未来 極めて不快

覚束ない足取りで 僕はそれでも見上げてる
頭上に滲む ただひとつの丸い月

声を上げても無意味だって
賢しいヒトは知ってるらしい
愚鈍な僕は 涙を溜めて
都合のイイ 言い訳を探してる

幼い過ち
醜い虚像
腐った真実
――全部、嘘。

そして僕は もう一度空を見上げて
真夜中の月に 憧れる



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