いたずら電話


家に帰ると、一度日本に帰国していたお友達から電話があったらしいので、お猿は家から彼女の携帯に電話した。
正確に言えば電話したハズだった。
出たのはインドネシア人の若い女性だった。
「Mrs、○△の電話では無いのですね?御免なさい。間違えました」と話しても、カタコトの日本語で「あなたMr○△恋人?」「Mr○△は結婚しているか?」「私Mr恋人。Mr結婚する私。おなか子供。」のオンパレードで人の話を聞こうとしない。
少しずつ事情がつかめたお猿は、仕方がないので「お猿はただの友達で、恋人でも奥さんでもない。その質問はMr○△に聞いて下さい。お猿は知らない。」と言って切った。

この手の話には深入りしたくない。

お猿の頭の中はグルグルだった。
もし、彼女の話が本当なら大変な事を知ってしまった!
・・・・なんて考えている間もなく電話が。そう、彼女からである。
自宅から携帯に電話したので番号がメモリーされてしまっていた。勘弁してくれよぉぉぉ。
その後も同じ台詞のオンパレードで、挙げ句の果てに「信じられないから一度会いたい。家まで行く。話ある。」と無茶苦茶な事を言ってくるので「私は関係ない!」と電話を切るが、相手もしつこい。冗談じゃない!!

10回程同じ事を繰り返し(本当にその位シツコカッタ)、疲れ果てたお猿はメイドのティニちゃんに出てもらった。ティニちゃんは、何度も私が○△さんの恋人でも奥さんでも無く、私には別にスアミ(旦那さん)がいて関係ないと説明してくれた。
今回ほどティニちゃんの存在を有り難いと思ったことはなかった。「たまにお菓子をお裾分けしていたのも良かったのかもしれない」と思ったりもした。

しかし、明け方4:00に再び電話は鳴った。「・・・ブチッ。」無言電話の始まりである。事情を聞いていたなまけものは「俺が出れば声が違うから納得するだろう。」と早朝ゴルフでも無いのに早く起きてくれた。
しかし結果は全然関係なかった。その理由はこちらが聞きたい位。
それから夜は電話線を抜いて寝た。あいにく○△さんは仕事で連絡がとれなかった。 打つ手がない。

彼女の身元は不明だけど、電話が昼だけ、英語も日本語もカタコトで、仕事で使える程ではないのに、男女関係の単語にはやたら詳しい、友達まで何人も出てくる事から「そういった店の女の子」と考えるのは自然。

・・・こちらの身元が割れてるだけに頭が痛い。これを「地雷」を踏んだと言わずに何と言おう?
昼間の無言電話は2週間以上、こちらが電話線を抜くまで続いた。
お猿はこのしつこさが本当に理解できなかった。
「いたずら電話代行業」でもあるのかなぁ?
後日、○△さんと連絡が取れたら「カラオケの女の子に携帯を売った」との事。彼女の身元も割れた。
○△さんの家にも我が家同様、無言電話が続いているらしい。
今までの経緯を説明しても「彼女とは何の関係もない」との返事。

2日間電話は無かった。終わったかな?と思った夕方の電話で「私なまけものとH」と言い捨てられて切られた。
お猿は久し振りにブチキレた!!!「何でこんなこといわれなあかんのじゃぁぁ」と、すぐになまけものに電話して事の詳細を話す。
なまけものはお猿以上にキレる。「してもいないのに、何でしてないこといわれなあかんのじゃぁぁぁぁぁ」

でもお猿には何故恨みを買ったかが判らない。一本間違い電話をしただけなのに・・・・・。
今回の事件は我が家的にものすごい後味が悪く、怒りのやり場もなく納得がいかない。
インドネシア人の根本的な人格を疑いそうにもなった。そんな中一つだけ良いこともあった。
ティニちゃんとよりよい関係になった。ティニちゃんは「あれは夜の悪い女(気違い)で普通の人とは違う。」と、以前に働いていたアパートでの有名な痴話喧嘩を教えてくれたり、電話の女の意図について意見交換したりして二人で盛り上がった。

まだ話は色々あるけど、今回はもう止めておく。
これを読んだ皆さん。「君子危うきに近寄らず」です。
勘違いされるような事は避けましょう。
我が家は、仕方ないのでその後電話番号を変えた。マネージメントに説明するのに凄く困った。
なまけものは、マネージメントの人間達が、きっと自分のことを誤解したと、ここでも怒っていた
本当に大災難だ・・・・。厄年だったんだ・・・そう言えば・・・・。


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