氷の花−孤独-

雑踏に捨てられた
子犬のように
震えて怯えているあたしは
心に氷の花を咲かせた

冷たく綺麗なその花は
あたしを怖いほど魅了し
あたしはその冷たい花びらに包まれていく

心地よいほど透明な孤独に
あたしはすべてを閉ざしていく

何も見たくない 何も聞きたくない
ただ 静かな大地の鼓動だけを聞いていたい
余計なものをすべて捨てて
あたしはその冷たい花びらに身を任せる

なのに
”逃げてはいけない”
心の奥から叫ぶもう一人のあたしの声が
その花を照らして溶かしてしまうんだ

失くせないもの 瞳凝らして
太陽は隠れていても また大地を照らすから
負けないで 泣いていいから
気づけは 優しい手はすぐそこにあるから

ほら
氷の花はもう咲かない


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