雅の元から戻った幻は考えていた。
あの変な探偵のことではない、雅のことである。
幻:う〜む、わたしが盗む前に差し出すとは・・・気に入らんな、わたしの、怪盗のプライドがゆるさん!
しかし、あの娘、雅と言ったか・・・なにか、引っ掛かる・・・
なんだ?この心のシコリは・・・
今まで経験したことがない感じだ・・・
コンコン!ドアをノックする音が聞こえた。
幻:ん?どうぞ、開いているよ。
綺麗な女性が入ってきた。
女性:失礼します、お茶が入りましたけど・・・
また、出かけていたんですか?会長。
ほどほどにしませんと・・・
幻:うん?あぁ、これはわたしの趣味みたいなもんだからな、やめれないよ。
お茶かい、うん、いい匂いだ。
お茶を入れてもらうのは春洋さんが1番だな。
彼女が幻風老会長の秘書兼怪盗幻のアシストをしている春洋である。
春洋:ふぅ〜、この町一と呼ばれるほどの美女にお茶汲みさせてるのはあなたぐらいです。
しかも、こんなに一番身近にいい女が居るのに1度も口説こうとはなさらないのね。
そんなに、魅力がないかしら?
幻:ん?何か言ったかい?
あぁ、お茶は美味しいよ!やっぱり春洋さんのが1番ですね。
春洋:これだもの・・・ふぅ〜、なんでもないです!
う〜ん、彼にはこの魅力がわからないのかしらねぇ〜
彼にとっては対象外みたいね・・・まぁ、だからいいのかもね(ぼそっ)
幻:そうそう、春洋さん!
春洋:え?はっ、はい!なんでしょう?(ドキドキ)
幻:今日忍び込んだ、雅さんの資料を集めてもらえませんか?
いささか興味がわきましたので、よろしく頼みます。
春洋:え!?それは構いませんが・・・会長が興味を持った女性ですか?
そんなこと今までなかったのに・・・どんな子ナノ?
春洋は気にしながらも部屋を出た。
春洋:ただの趣味でしかない女の人の心を奪うこと。
その対象になった女性に興味を持つなんて・・・ただの趣味の対象者なのに・・・
くっ・・・
幻:雅・・・かぁ。
なんなのだろうか?気になる・・・
その頃、雅は・・・
雅:怪盗さんまた来てくれるかしら!
今日の服はイマイチだったわね・・・今度はもっと可愛い服にしなくちゃ!
そうそう!美味しいお茶も用意しとかなきゃ!
あぁ!お茶にはお茶菓子が必要ね!
う〜ん、なにがいいかしら?そうだわ!手作りがいいわね!
そうねそうだわ!
などと、周りのことは気にせず我が道を進んでいた(笑)
その頃、下では・・・
風禄:なるほどねぇ〜、雅がその幻とか言う怪盗にねぇ〜
リュデリッツ:そうなんですよ!もう、トロトロのメロメロなんですよ!
風禄:だから、この人がうろたえていたのか・・・
吉之助に目をやる・・・まだ、撃沈している姿があった(笑)
風禄:しかも、その怪盗に心を奪われたって訳でもないみたいじゃない。
それなら、それは雅の問題でしょ?雅が決めたんなら私はなにも言わないけどね。
でもやっぱり心配かな。
童家:そうですねぇ〜、正確には奪われてはないですね。
虜のはなってるかもしれませんがね。ハッハッハ。
リュデリッツ:ハッハッハ、じゃないですよ!先生!!
もぉ〜、どうするんですかぁ〜?
また、幻は来るんでしょう?なら、なんとかしないと・・・
吉之助:そうだとも!そのために君らを呼んだんだ!
三人:ビクッ!またしてもいつの間に!・・・(笑)
吉之助:雅からだろうが、怪盗によってだろうが、雅をこの世界の闇から生まれたような怪盗の魔の手から守るんじゃぁ〜!!
昔の雅は「お父さんのお嫁さんになるぅ〜」なんて言っててな、可愛かたんだなぁ〜(しみじみ)
ほらほら、これがその頃の写真じゃよ!可愛いだろ?
ガスッ!プシュゥ〜・・・ドサッ
風禄:さぁ、先に進めましょ(ニコッ)
またしても三人の後ろには無惨な吉之助姿があった(笑)
童家:おみごと!パチパチ(心の声)
え〜っと・・・そうですねぇ〜、彼は、怪盗は明日また来るでしょうね。
そんな人みたいですし、その時にはこちらとしても今日のようにはなりませんよ。
なぜなら、私が仕事をするからです・・・2度目はありませんよ。
リュデリッツ:うわぁ!先生が本気だぁ〜!!
こんな先生見るの久しぶりだよぉ〜(目がランラン)
これだよ!この先生の姿に惚れて助手になったんだもん!!
う〜、ワクワクするぅ〜、これはある意味怪盗 幻に感謝しなくちゃな!
ふぅ〜、いつもこれだとかっこいいのにさ。
風禄:あら、かっこいいじゃない・・・良く見れば顔も悪くないしさ・・・(心の声)
吉之助:ジィ〜・・・風禄ぅ〜今さぁ〜「あら、かっこいいじゃない・・・良く見れば顔も悪くないしさ・・・」なんて思わなかったぁ〜?
風禄:え?だって・・・え!?なに言ってるのあなた!
そ、そんなこと思うはずないじゃない!
ハハ、ホホホホホホホッ!私はちょっとやることを思い出したので部屋に戻りますわ。
それじゃ、あとはよろしくね!あ・な・た!
吉之助:う〜ん?怪しい〜、絶対に思ってたな!
顔がそう言ってた!
童家:ほんとに復活の早いお人だ(笑)
で、今日は泊まらせていただきますよ、いろいろ準備をしたいのでね。
吉之助:それは、こちらからお願いしたいところだし・・・部屋はどれでも自由に使って構いませんから。
童家:それではお言葉に甘えて・・・それでは、失礼。
童家は挨拶もそこそこに部屋に消えていった。
リュデリッツ:先生!う〜ん、ちゃんと作戦を言ってくれないと・・・
吉之助:ジィ〜・・・
リュデリッツ:ハッ!視線を感じる・・・しかも手にはアルバムが・・・う〜、やばい〜
吉之助:あの・・・
リュデリッツ:あぁ!!先生にお話があったんだぁ〜!!
大声をだし、さっさと二階へと駆け登っていった!
吉之助:あぁ、いっちゃた・・・これからオールナイトで吉之助ヒストリーでも語ろうと思ってたのにさ!
あやうし、リュデリッツ!(笑)
危機一髪とはこのことだ!精神崩壊はまぬがれたぞ!(笑)
吉之助:まぁ、いいや。
一人で吉之助ヒストリーでも語ってるか・・・
おいおい!一人でも語るのかい!(神の声(笑))
雅は部屋で怪盗のことを想い準備をしていた。
風禄は・・・
風禄:ああいうことには鋭いんだから、あの人は・・・
でも、あの童家さん・・・結構いいかも・・・
などと考えていた。
童家は・・・寝ていた(笑)
リュデリッツは・・・
リュデリッツ:ふぅ〜、あやうく変な世界へ誘われるとこだった(笑)
でも、先生のかっこいい姿が見れるんだぁ〜・・・
う〜!!すっごく嬉しい!!
ってなことを考えていた。
吉之助は・・・やっぱり喋っていた(笑)
周りの誰かいるのか?それはそれでやばい気が・・・(笑)
怪盗 幻は・・・
幻:明日はかならず私の手で心を奪ってみせる!
だが、この感じはいったい・・・
心に残る不思議な感じにいささか戸惑っていた。
春洋は・・・
春洋:彼には私で・・・十分なのよ!
でも、それは叶わぬ・・・
ふぅ〜、資料でも集めよっと。
春洋・・・負けるな!
などと、それぞれがそれぞれ別の想いを思い、夜はふけていった・・・
第3部「それぞれの想い」でした。