夢2


私は飢えていた、ここ何日も食事をした記憶はない、数ヶ月前にはあまりあるほどの食料があったはずなのに今はない。
食料を失ってかなりの時間がたっていた。
原因は解らないがこの世界から食料が消えてしまっていた。
そこで人間が取る行動はすでに人を捨てた行動になっていた。
初めに取った行動は手近な動物を食べることだった。
野良猫、野良犬を捕まえては貪り喰った、だが腹はどんどん減ってくる。
次に狙うは自分が溺愛していたペットですらその対象となっていた。
自分にすりよってくるペットを何の躊躇や違和感を覚えずに、あっさりと殺し同じく空腹を癒すためのモノと変ってしまっていた。
かつての楽しい思い出も今となってはなんの意味も持たなかった。
だが、人間は貪欲な生き物である、ただ座っていても腹は減る。
しかし、食料となる動物ももう居なくなっていた。
そんな時、人はどうすると思う?君なら分っているはずさ。
そうだよ、次は人を狩るんだよ、お腹が減っているから仕方がないからね、へへっ。
自分が生きるためなら、可愛がっていたペットを喰い、そして、さらにお腹が減ると同族にまで手を出すのさ。
そんなことするぐらいなら、のたれ死んだ方がましだ!って思うかい?
うきゃきゃきゃ!それはそれは、面白いことを思う人がいたもんだ!
さてさて、食料にこまったことない君が言うのは簡単さ。
だって、『絶対』っていうものが後押ししててくれるんだからさ、言うのは簡単だよな!
そんな君が一番怖いよ、だってさ真っ先に躊躇無く殺してそうだからさ!うきゃきゃ!!
君は想像できるかい?飢えて死ぬ苦しみをさ、知るはずがないじゃないか!って思ったかい?
なら、君には人を喰うことも否定はできないね、もちろん喰わないかも知れないよ、でもね、くくくっ。
君は食べるさ真っ先にね、いや、そんな気がするだけさ、そんな気がね、くくっ。
そうだな、君には初めは躊躇するかな?だけど、だけどだよ!周りがその行為を始めたら流されずに自分でいられるかな?
多分無理だよ、人間はさ、流されるのが好きな生き物だからね。
君もきっと流されるさ、そして何も感じなくなっていくのさ。
そうだよ、自分が生きていくためさ!自然の摂理で弱肉強食って言うだろ?平気なのさ!
そしてさ、他の人間を食いした尽くしたらどうすると思う?うきゃきゃ!!
それはね、最低限の活動するのに支障がない程度に自分の体を食うのさ!うきゃ!
君ならどこから食べてみる?目は片方でいいよね、手も利き手があれば平気でしょう、足は車椅子があれば両足いけるかな?ふっふっふ。
これでまた、少し生き延びられるね!空腹から逃げれるんだ、嬉しいことだよ、死ななくていいもん!くくくっ。
でもさ、やっぱりお腹はすくんだよね!ならどうしようかな?
残りを食べるしかないよね!死ぬよりはましだ!
さあ、生き延びるために食べな・・・くくくっ。
そして、利き手を残してほとんど食べてしまった、君はどうなったと思う?
そうだよ、生き残っていた他の人間に食べられたのさ!おかしいだろ?結局は死んじゃうのさ!くくくっ!!
さてさて、お話しはここで終わりだ。
何で私はここまで知っていたと思う?それはね、私は君だからだよ!ふははははははっ!!
え?分らない?その方がいいんだよ、きっとさ。
でも、いずれ気づくさ、あぁ、このことだったんだなってさ、だけどそれは死ぬときだけどね!うきゃきゃきゃきゃ!!
さてと、君はもうそろそろ起きる時間だ。
これは夢!しかし、ほんとに夢かな?ふふっ
君は起きたらこのことは覚えていないだろうね、よかったね!まだ普通でいられるね!ふふっ
君は食べ物を残しそれを何とも思わない生活に戻っていくんだ、今のうちに楽しんでおかなきゃね!
そう、いまのうちだ!ふははははははっ
おかしいよね!だってさ・・・くくくくくっ
これは夢・・・そう夢なのさ。

おしまい。

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