現在私の部屋にはCDプレーヤーがないCDラディカセもない。
したがって家でCDを聴く事ができない
以前用いていた旧式のCDラディカセは、数年前にぶち壊れた。
散々使い込んでいたので文字通り道理の大往生であった。
しかし,長く愛用していたものが、遂にはウンともスンとも言わないことが
判明した時には,すこし悲しかった。
私はいつしか奴の何処か鈍重な感じを与える風貌や
カセット操作のスイッチを押すときの重い手応えや
いちいち立てるガチャガチャという音にいくらかの愛着を感じていたのである。
その晩、まさか泣きゃあしなかったが、
奴と過ごした楽しい時間を思い遣りながら、奴のために酒を飲んだ。
まあ、そうでなくても酒は毎晩飲むんではあるが…。

それからは、部屋でCDを聴く事が出来なくなった。
不便といえば不便であるが、本やビデオやこのパソコン
他にもいろいろおもしろいものがあるので気が紛れ、
何となく新しいプレーヤーを買わないまま
けっこう長い期間が経ってしまった。
パソコンを使えばいいのではないかと、
疑問に思う人がいるかもしれない。
あまり大きな声では言えないが、
知性と勇気と探求心に満ち溢れたこの私も、
機械とパソコンに関してはまるきりダメなのだ。

ディスクにCDを入れるまではできても、それから後がよくわからない。

CDなしでも何となく過ごせてしまうのであるから、
わたしは特別、音楽ファンというわけでもないのかも知れない。
しかし、こんな私にも、人並みに好きな曲はあるし、
それについて人と語るのは楽しい。
何でも首を突っ込みたがる性格ゆえ、
単に知っている曲の数だけでいったら、
同世代の人の平均値を上回るかもしれない。
語ってみたい曲、ジャンル、アーティストはいろいろとあるけれど、
手始めに、とりあえずは行ってみよう
ジャンルにこだわらず、アトランダムに選んだ
私の好きな曲ベスト○○

1 アイ・シュッド・ケア バド・パウエル
ジャズ系の曲は避けたかったけど、これだけは挙げずにはいられない。
世界でいちばん美しいピアノのバラード。繊細な音だけで丁寧に織り上げたタペスト
リー。
3分にも満たない曲だけど、聴くたびに確実に何処かへ連れていってくれますよ。
ただし、録音が古いので、音質の悪さにはちょっと違和感を感じるかも。

2 マイ・ファニー・ヴァレンタイン マイルス・デイヴィス
 曲自体がいいので、ヴォーカルで聴いても楽しめるが、やはりマイルスのものが
きわめつけの名演。マイルスのバラード演奏といったら、もう一曲

3 オータム・リーブス(枯葉)
 ジャズの名演をいきなり3曲挙げてしまったので、気分を変えて

4 恋のアドバイス ビートルズ
5 ヒア・ゼア・アンド・エブリホエア ビートルズ
 後の方は有名過ぎて,挙げるのも気が引けるがでもやっぱりいいなあ。そういえば
 
6 悲しき天使 メアリー・ホプキンス
 っていうポールマッカートニーが作った曲があってね。これは、いかにもポピュ
ラーソングらしい
クリームソーダみたいに甘悲しい佳曲。ビートルズは挙げ始めるときりがないので、
解散後の
それぞれのメンバーの曲で好きなのを挙げる。

7 あの娘におせっかい
8 ゲッティングクローサー ポール・マッカートニー
9 マイ・スイート・ロード ジョージ・ハリソン
10 夢の夢
11 オールド・ダート・ロード
12 ビューティフル・ボーイ ジョン・レノン
13 恋のフォトグラフ リンゴ・スター


 
ジョン・レノンに関しては、エルトン・ジョンと競演した
15 真夜中をぶっとばせ
それから彼のボーカルのバージョンの
16 スタンド・バイ・ミー

 これはいかにも好きで歌ってるってカンジで楽しい。
 そうそう、リンゴスターのバージョンの

17 オンリー・ユー
 っていうのもあったなあ。プラターズのとは全然アレンジが違っていて,
オリジナルの思い入れたっぷりの歌い方でなく軽く流して歌っていてなかなか良かっ
た。
リンゴスターがビートルズ時代に珍しくボーカルを取らしてもらった


18 ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・オブ・マイ・フレンド

 という曲。これをジョー・コッカーが,原曲がわからないくらい自分流に変えて歌ってい
て、これは名唱。かのウッドストックでやっています。ジョーコッカーといえば

19 愛と青春の旅立ち
こういう曲になっちゃうと、かえって恥ずかしくなく挙げられるんだなー。
恋愛映画の主題歌だしね。映画音楽と言えば、もはやスタンダードだけど

20 モア

この素晴らしく美しいメロディーがときどき心に浮かぶ。
例えば雲をぼんやり見ているときなんか。
弦楽器で主旋律をたっぷりと歌った後の、短いピアノのソロ、ここでほろりときちゃ
うんだなあ。
ちょっと恥ずかしいことを言ってしまったが、ついでに挙げてしまうと
 
21 ラヴィング・ユー  ミニー・リパートン
 これもあまりに有名で、ちょっと挙げるのをためらったんだが。
色んな人に歌われているけど、一回でいいからオリジナル版を聴いて見てください。
この声、凄いから…。なんか人の声じゃなくて鳥の声を聴いているみたい。
声といえば、ミニーリパートンの澄んだ声とは対照的な、
アメリカの青江美奈、ヘレン・メリルの名唱、2曲。

22 ユード・ビー・ソー・ナイス・ツー・カム・ホーム・ツー
23 セプテンバー・ソング


ヘレン・メリルなら、これも忘れちゃいけない

24 ス・ワンダフル
 この曲もアーヴィン・ヴァーリング作曲なんだよなー。
思えば凄い才能だ。
ジャズをあんまり挙げないつもりだったけどやたら多くなっちゃったなー。
でも、もとはポピュラーソングだった
いわゆるスタンダードナンバーを中心に選んでいて、
ジャズ・ジャイアンツ達が自分でつくった演奏用のものはいれてない。
カインド・オブ・ブルーとかブルーモンクとかモーニンとか…
でも、好きな曲と言ったらぜひついでに挙げておきたい。

25 バードランドの子守唄 サラ・ヴォーン
 これは前記のヘレンリメリルと同じく
クリフォード・ブラウンという偉大なトランペッターと競演したアルバムの中の曲。
ウィズ・クリフォード・ブラウンという名企画があったんよねー。
もうひとつ、ジャズでも良く取り上げられるけど、
そんなジャンル分けを超越している名曲を…

26 スターダスト
 いまさら挙げるのもどうかと言う気もするけど、
でも、好きな曲ということなら挙げずにいられない。
ホントに「星屑」の如く多くの人が演奏したり唄ったりしているけれど、
私たちの世代には
「シャボン玉ホリデー」のエンディングテーマとして懐かしい。
ピーナッツが唄って、ハナ肇とのお決まりのコントがあり、
それからアントニオ古賀のギターになるんよね…。
甘く切ない、センチメンタルな感傷をそのままメロディーにすると
こうなるといったカンジの歌。まさにポピュラーソング。
「…といった感情、感じ」をそのまま曲にしたようなメロディーということなら、

27 ハッスル ヴァンマッコイとスタイリスティックオーケストラ

うれしくてウキウキ気持ちが浮き立つ状態をそのまま表したような曲。
まんまの気持ちの時に聴いても楽しいけれど、
逆に落ち込んでいる時に効きます。
ハッスルしなくては、という気になる。

28 ブリージング ジョージ・ベンソン
題名は確かそよ風とかいった意味だと思う。
爽やかでキモチヨイ、うっとり的感情及び環境が、まるごと曲になりました。
天気の好い日に海辺をドライブする時のBGMに最適。
結局、この3曲、題名が見事に曲のカンジを表しているんだなー。
私がごちゃごちゃ言わんでもよかった。

ジョージベンソンという人も懐かしい。
元はジャズのギタリストだったんだが、
フュージョン系のギタリスト、ヴォーカリストとして相当売れた。
スキャットしながら、
まったく同じフレーズを同時にギターで弾く(それもかなり速く)、
「ユニゾン」いうのが必殺技だった。
それから唄が結構うまかった。何と言うか、声に艶があった。
ジョージベンソンのヴォーカルで…

29 ターン・ユア・ラブ

30 フィール・ライク・メイキンラブ
これは確かキャロル・キングの曲。手元に資料がないので確認できないけど。
オリジナルはもっとテンポがゆっくりだったと思う。
アップテンポにしてすごく軽快、快適な仕上がりになった。

31 マスカレード
スローに歌い上げるので、ジョージベンソンの声の良さがいちばんわかる。
これはオリジナルはレオン・ラッセル。
レオンラッセルもずいぶんイイ曲作ってるんだよなー。

32 ソング・フォー・ユー
33 スーパー・スター

なんて、むしろカーペンターズの歌として知られているんじゃあなかろうか。
もっともカーペンターズって自分たちが作った曲はあまりない。
売れたのはシングとイエスタデイ・ワンス・モアくらいだと思う。
まあ、この二つだけで凄いとも言えるんだが。
カレンのあの声で唄うと何でも、独特のメローな感じがしてくるんだなあ。
そう言う意味で

34 雨の日と日曜日と
なんか、雨の休日に部屋にこもって聴いていると、
気だるい中にもキモチヨサを感じさせてくれる。
アンニュイ、ちゅうやつですね。

逆に、カレンがアップテンポの陽気な曲を歌うと
ちょっと変わった感じになっっておもしろい。

35 ジャンバラヤ
ジャンバラヤっていうのはメキシコかどこかの料理の名なんだってね。
最近はじめて知った。食べてみたい。
ぐっばいじょうひがれごうみよまいよう。

36 プリーズ・ミスター・ポストマン

これも、よく知られたビートルズ版とは相当違って面白い。
ビートルズも初期は少しは他人の曲を歌ってたんだよなー。

37 ツイスト・アンド・シャウト
これってラ・バンバのロックンロールヴァージョンなんだよね。
 
それと、やっぱり初期のロックロールしてたころは、
ジョンのヴォーカルが多かったんだよなあ。
これはオリジナルだけど、
ジョンレノンらしい歌い方が楽しめるっていったら、
38 ミスター・ムーンライト
39 オー・ダーリン

やっぱ、いいなー。

やたらよく知られている,LSDソング

40 ルシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイヤモンド
っていうのがあるんだけど、これエルトン・ジョンが歌っていて,
これもけっこう好いんだよな。
エルトン・ジョンも偉大なメロディーメーカーだと思う。
例えばビリー・ジョエルなんかも好きだけど、
あれよりも大きな才能だな。
曲も詞も余りにナイーブなラブをしちゃっていて
ちょっと挙げるのが恥ずかしくもあるが、

41 ユア・ソング
は、やはり名曲です。

しかし、ほんとに掛け値なしに素晴らしいと思うのは、

42 ダニエル
43 クロコダイル・ロック
44 ハイ・フライング・バード

辺り…。結局、「ピアニストを撃つな」が,決定的名盤ということかな。
素晴らしく美しいメロディーを書けるんだけれど、
ゆったりとしたテンポで静かに始まって,徐々に盛りあがって
クライマックスに至るといったタイプのバラードは、
時としてイモ臭いんだな。「僕を救ったプリマドンナ」なんかその典型。
「グッドバイ・イエロー・ブリックロード」くらいならいいけれど。
そういえば、ちょと話が飛ぶが
スロー・テンポのバラードの名曲しては、

45 トルー・カラーズ シンディー・ルーパー
も挙げておきたい。
一時よく行った店にチカちゃんというちょっとカワイイ子(といっても30)がおっ
てね。
彼女がなぜかこの曲を好きだった。
今どうしてるんかなー。

スローバラードだったら
46 ステイ・ゴールド スティビー・ワンダー
もいいな。コマーシャルやドラマの主題歌なんかに使われてよく知られるようになっ
たけど、
これ、もともとはコッポラの「アウトサイダー」って映画の主題歌なんですよ。
映画も実にいいから、機会があったら見てください。
スティビーワンダーの曲も挙げればきりがない。
ホントは隠し球の隠れた名曲を挙げたい気もするが、
好き嫌いで行ったらやっぱり
47 サンシャイン
48 イズント・シー・ラブリー(かわいいアイーシャ)
49 サー・デューク

なんかに落ち着いちゃうかな。
これらの曲は,曲自体も素晴らしいがアレンジが最高だと思う。
サンシャインなんか、30年も前の曲なんて信じられない。

本当は、スティビーワンダーをきっかけに、
マービンゲイとかのモータウンサウンド(昔の言い方だとソウル)について
話したかったんだけど、ちょと時間がなくなってしまった。
残りはべつの機会に。
ラスト50曲目は,よくディスコのクロージングにかかった名曲

50 君の瞳に恋してる