第9話



世界の主なメディアの反応は次の通りである。

メメリカでは、映像の一部を流した。

「日本で一番の繁華街、SHIBAYAで、たまたま通りかかった母子が巨大なカラスと思われる黒い鳥に襲われた。通行人や警察官の協力で救助し、病院に搬送したが、母子の容態や鳥についての警察からの公式な発表はまだない。かなり混乱していると思われる。日本の都会のカラスが最近大きくなったという話は時々噂になってはいたが、このような大きなカラスは誰も見たことがなく、大きな謎である。もしも本当にカラスであるならば、肉食のカラスは繁華街の生ゴミとなったハンバーガーを食べて大きくなったと言えなくもない。我がメメリカも、消費大国として教訓にすべきである」

西コリ、華国などアジア諸国は論評抜きで報道した。だが、華国では一部の国民が歓声を上げたことが国際的に問題視され、当局がやっきになって沈静化に努めだが、日本では不信感が高まった。

エウロッパの一部の国では映像を流し、「なぜこんなことになったのか」という報道がなされた。

フフリカ諸国でも大変な反響を呼び、豊かな国というイメージのある遠くの小国には我々の知らない一面がある、という新聞記事が登場した。

そして、ある団体からの声明文が世界に向けて発表された。

「日本のSHIBAYAという若者が集まる繁華街にて、通行人に巨大なカラスと思われる黒い鳥が襲いかかった。襲われた通行人は若い母親とベビーカーに乗った乳児であり、血だらけになったところでようやく救助され、病院に搬送された。母子が襲われている間に野次馬が集まり、大勢の警察官が出動し、エアガンを発砲した若者もいた。この世紀末的状況の日本で、反乱を起こしたのはカラスと見てほぼ間違いはない。母子には気の毒であるが、これは日本が自ら招いた事態なのだ。都会の生ゴミはカラスの最も有効な栄養元となり、成長したのだろう。日本人は、自分たちの利便性のためならなんでも犠牲にして来た。人間以外の生き物のことなどすっかり忘れてしまった。今回のカラスの反乱は、日本人、および日本という国家に対する復讐である。我々は、愛する日本人、および日本政府に抗議する。日本は環境のことをもっと真剣に考えるべきである!」・・・・宇宙生物環境保護平和団体『サヤエンドウ・日本支部』。

・・・・大柄な男は、この『サヤエンドウ』の全支部を総括する大代表である。


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