痛いお話

第3回「恐怖の瞬間その1

昨夜はとんでもない目にあっちゃった。結婚以来初めて我が家にピンチがやってきました。それは…、トイレが詰まったの。ちょっとちょっと、これを読んでいるあなた!笑い事ぢゃないって、本当にやばかったんだから。ちなみに今宵は”悪い”KABが主人公。

まずは事の成り行きからご説明致しましょう。夕食をとった後にインターネットやメールチェックするのが、私の日課なわけ。で、落ち着いてパソコンの前に座れるようにトイレに行ったわけさ。んでもって用を足し終われば水を流しますよね、普通。水を流すと背中のタンクの上部(専門用語でいうと”ロータンク”)から水が出て、”ブルーレット置くだけ”をスルーして、水が溜まると。普通はこういう手順?で問題なくトイレを出るんだけれども、昨日はちょっと様子が違ったんだよね。

「じゃ〜」っと水を流したら、ロータンク上部から給水されているんだけれども、なぜか水が”ブルーレット君”の場所で溜まりだしたの。「まぁ溢れはしないだろ」と楽観していたら、その通り水はタンクの中に消えて行った。それでも万が一溢れると困るので、”ブルーレット君”を取り除いて原因を突き止めるべく、水が落ちる「アナボコ」を覗いてみたら、ゴミ混入防止用金網に、変わり果てた姿の「ブルーレット残骸君」がへばりついてたの。

「あ〜これじゃ、流れが悪いはずだよ。」と誰に訴えかけるでもなく一人ブツブツ言いながら、掃除用歯ブラシを持ってきてゴシゴシやって作業完了!再び水を流してみると、見違えるほどゴクゴクと水を飲み込んでくれる。「OK〜♪」とご機嫌にロータンクを眺めていると、ゴシゴシやった時にどうやら水と残骸が飛び散ったらしく、ロータンクが汚れてしまった。これじゃ本末転倒だ。見て見ぬふりをして外に出ても良かったのだが、このままにして置けばきっと、奥さんに怒られる。くだらぬ事でグチグチ言われるのも嫌なので、しょうがなく吊戸棚から”流せるトイレ掃除用シート”を取り出し、便器を拭きだした。遅くに疲れて帰ってきてから、私はなぜ便所掃除をしなければいけないのだろう。これじゃ宿題を忘れた小学生が、罰としてトイレ掃除をするより情けない

拭き掃除を終わらせて、使ったクイックル3枚を便器の中にブチこみ「アディオス!」と元気よくお別れの言葉を述べて「Let’s水洗!」の掛け声と共にレバーをひねる。(これじゃ馬鹿だ)じゃ〜〜っと勢い良く流れる水。「お役目ご苦労さん♪」と言いながら便器を見ていると、「ごぼ」という不協和音を奏でたと同時に、見る見るうちに水位が上がってきた。

やっべ〜!詰まりやがった!!」と、またもや誰に訴えかけるでもなく叫ぶと、奥さんが慌ててダイニングからやって来た。それでもギリチョンでセーフ。水が溢れる大惨事のだけは免れた。この状況を見て、

奥さん「なに流したの?変な物(どういう物?)ほうり込んだんでしょ!」(疑惑の目)

私「ちがうって!トイレ掃除用シート!!」(事実を強調)

奥さん「どうせ、こぼしたんでしょ!」(決め付け!)

私「誤解だって!!実はかくかくしかじか…(必死に状況説明)。」

奥さん「まぁいいや(まだ誤解してんなぁ)で、どうするの?」

私「業者呼んで直してもらう。だって便器用”すぽすぽ”ないじゃん。」

奥さん「えぇ〜、お金取られるのやだ!」

私「大丈夫だって、心配しなくても。必ずタダで修理してもらう。」

という事で、入居する際にもらった書類を本棚から引っ張り出し、施工した設備業者さん(ここがポイント。他の業者さんではダメです)の緊急連絡先に電話した。この時すでに11時30分。電話する時点で私の悪知恵エンジン全開である。ちなみに建築の設計が私の本業なので、専門知識も総動員。

私「もしもし、●×設備さんですか?あのぉ、わたくし▲マンション×号室のKABと申しますが、実はトイレが詰まってしまいまして、申し訳ないんですけど早急に直して欲しいんですが。」あくまで下手に出て丁寧に電話する。実際問題夜の遅い時間なのでこれは当然かな。意外に業者さんの対応も良く、15分ほどで直しに来てくれるとの事。その後本当に15分で来てくれた。

さて、ここで如何に修理代金を払わない様にするか、簡単に手順を説明致しましょう。

  1. 事情はきちんと説明し、こちらの正当性をアピール(実際水と掃除用シートを流しただけだもん)
  2. 多分掃除用シートを原因として設備業者さんは代金の請求してくるので、物的証拠で相手の言い分を覆す。
  3. それでも粘るならば、決定的な施工ミス(隠し玉)を盾に、相手の要求は突っぱねる。

以上だが、この辺がプロゆえ嫌らしい所だと自分で思います。

続きは「痛いお話その4」で(同時UPです)

 

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