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文学の「翻訳」は、翻訳者による「味付け」の妙があるが、 首脳外交の「通訳」は、通訳者は「私」を出してはいけない、という のが原則である。
首脳の発言を通訳者が捻じ曲げてはいけないから当然のルールだとは 思うが、例外もあるらしい。
小渕首相が 「私は中曽根・福田の両巨頭と同じ選挙区で細々とやってきました。 さしずめ人気店に挟まれた細々としたラーメン屋のオヤジです」と 自己紹介したらしいが、通訳者は、 「日本のリーダーが、外交の場でこのように卑下した発言をしてはマイナスである」と 咄嗟に判断し、全く別の紹介スピーチに変えたらしい。 (英語がわからない小渕氏は自分の発言を捻じ曲げられたことに気づかなかったらしい)
因みに、「アーウー」と揶揄された大平首相だが、通訳者にしてみれば、 主語述語もしっかりした発言をして通訳しやすかったが、一方竹下首相は、 「言語明瞭意味不明」で、結局いわんとしていることが何なのか把握するのが難しく、 通訳泣かせだったらしい。
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