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Casa de las
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貝の家
その名のごとく帆立貝の飾りで埋め尽くされています。その数なんと400個!
なんで帆立貝かと言えば、この家の創設者であるロドリコ・アリアス氏がサンチアゴ デ コンポステーラへの巡礼者を守る騎士団の一人であったからです。ちなみにサンチアゴ デ コンポステーラは聖ヤコブのお墓があるトコロ。そして聖ヤコブのシンボルは?はい、そう、帆立貝です。
貝の家は15世紀後期、カトリック両王時代の代表的な一般建築(個人宅)です。
まだまだゴシックの時代ではありますがスペイン・ルネッサンス最初の影響が見られます。
ところでこの時代、グラナダのレコンキスタ後にもかかわらず数々の利口なモーロ人達がスペインに留まり仕事をこなしていました。こうしてルネッサンス様式とムハデル様式が共存するイサベル様式と呼ばれる新しい様式が生まれました。
この貝の家はイサベル様式の典型的な1つの例です。
そんな訳でこの時代の建築は「ゴッシクをベースにルネッサンス様式を取り入れ流行を追いつつ、でも俺っちモーロ人、ムデハル様式忘れてないもんね」みたいな。(分かる?)
スペイン建築は共存の建築です。各時代は元より各宗教様式ですら共存させてしまうのです。
お互いを壊すことなく見事に調和させた1番の例は、イスラムなモスクの塔にカトリックな塔をミックスさせた、なんとも美しいセビーリャのヒラルダの塔でしょうか。
現在貝の家は公共の図書館、文化サロン、ツーリストインフォメーションとして利用されています。
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※1階にある2種類の窓のうちの繊細な鉄格子の窓は、 スペインゴシックの傑作と呼ばれています。 お見逃しのないように。 |
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CATEDRAL
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新カテドラル
15世紀の終わり頃にもなるとサラマンカ大学の名声は各地に響き渡り、サラマンカの地は沢山の人口を抱える事になります。
そうなると、小さく、暗く、低い今までの旧カテドラルからその名声に相応しい新カテドラルが必要となります。
こうして高く美しい塔を持ち、セゴビアのカテドラルと共にヨーロッパのゴシック時代に幕を降ろす新カテドラルの建設が1513年に始まりました。
セゴビアのカテドラルを「ゴシック最後のため息」とすれば、サラマンカのカテドラルは「ゴシック最後のあがき」。あがいたダケあって「ゴッシク、やっぱいいよなぁ」と思わず唸らせる出来映えです。
悠久の時を経て1733年に完成、そんな訳でドームは既にネオクラッシック様式です。
注目はプラテレスク様式の壁面、エスコリアル宮殿に影響を受けたドームや、教会内部の110個もの異なる聖者の彫刻で埋め尽くされたDorada礼拝堂。
あ、そうそう、Ramos門の左側の柱には宇宙飛行士の彫刻が刻まれています。
と言ってもコレ、1992年にサラマンカの若き彫刻家によって彫られたモノ。
我らが時代の足跡も残したい、そんな思いが託されています。
旧カテドラル
ロマネスク様式を代表する傑作である旧カテドラルは12世紀の作品です。
決定的にレコンキスタされた土地のシンボルでもあるため、カテドラルでありながら何か要塞めいた雰囲気も感じられます。
スペインで最も調和の取れた美しい塔と呼ばれるGALLO塔(鶏の塔)は、風見に鶏が使われている為にその名が付けられました。この塔の外側から眺めるロマネスク様式の窓を持ったドーム付きの半円形の奥室も気品があって素敵です。
内部のイタリア人画家、ニコラス・フロレンティーノによる祭壇画は典型的な15世紀初期のイタリア様式です。
聖家族の一生、そして聖母の出生から戴冠式までを描いた53枚の絵から成り立っています。
その中央にはサラマンカの守護神であるベガの処女が見られます。
注目はTalavera礼拝堂の円天井の助材(リブ)、Al Hakam2世時代のコルドバのメスキータのミラブのように交差しているのがとっても興味深いっす。
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DOMINICAS
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ドゥエニャス修道院
その昔、ある貴族のムデハル様式の宮殿であったものが、遺言で修道女の為の修道院として寄贈されました。
その後大規模な改造をした為、ムハデル様式として現存するのは1つの扉だけ。
スペインの数ある中庭のうちで最も美しく、そして最もスペインらしくない2階建ての中庭。
改造の際に5角形に変形させられた奇妙な構図と、柱頭にほどこされた劇的なデコレーションがミモノです。
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CONVENTO DE
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