無印良品南乗鞍キャンプ場 1998年7月18日
今日は新車のオデッセイで初めてのキャンプ。というか車に乗る事そのものが殆ど初めてである。昨日昼から休みを取って、ディーラーまで車を取りに行く。24時間さえ経っていない状態である。搭載状況も今までのアコードなら大体検討が付いてきた頃だが、この車はまだわからない。ひょっとしたら屋根に積めない分搭載量は少ないかもしれないなどと、試行錯誤しながら、何とか乗せる。搭載物はロッジテント1式、スクリーンテント1式、80リットルRVコンテナ2個、少し小さめのコンテナ1個、ガソリンランタン大、中各1個、ツーバーナー1個、シュラフ4組、35リットル、15リットルクーラーボックス各1個、超大型トートバック1個、フォールディングテーブル2個、椅子4客。あとは忘れた。そのうち荷物の量を減らす事を考えねばなるまい。
行き先はおしゃれと噂の高い「無印良品南乗鞍キャンプ場」。結構高所に有るので途中のアクセスが心配であるが、なんとかなるだろう。無印だし、おしゃれだから。
東海北陸道の尾西ICから上陸。郡上ICで下車。せせらぎ街道を通って、高山まで。途中道を間違えた振りをして、すのまた清見オートキャンプ場を覗く。時間が無かったのと、受付けを邪魔しては行けないので本当に覗き見ただけだが、割りと小ぶりな区画整理されたオートキャンプ場である。何もなさそうなので子供達は退屈するかもしれない。但し、受付け前の道はきれいな小川の上に、欄干の無い橋がかかり、くるりと渡り良い雰囲気である。橋の下辺りで水遊びが出来そうである。奥さんは橋が細いので心配していたが。
高山の近辺のラーメン屋「宮川」で高山ラーメンを食べる。道を挟んで反対側にスポーツ用品店の「アルペン」があったので、奥さんが欲しがっていた寝そべる事の出来る椅子を1客買う。また荷物が1つ増えた。
高山市街を通り抜け美女高原の方へ。途中道路工事が有り、迂回せねばならなくなる。道標も満足に無い細い山道を通りなんとか美女高原に。ここでいきなり美女高原キャンプ場を見かける。このキャンプ場は道の脇に有るというか、キャンプ場の真ん中をたまたま道が通ってしまいましたという感じである。通り過ぎただけなので、詳しい場内状況は不明。
美女高原を過ぎやっと道らしい道に出る。山間の小ぶりな町や村を2、3個所過ぎると小さな小学校がありそこを過ぎるとキャンプ場の看板がある。ここを折れるとまた山道である。途中塩沢温泉という看板があり、道から下りの道が出ている。気になるが、通り過ぎてキャンプ場に向かう。後で探検してみよう。
標高が高くなるにしたがって、背の高い雑木が少なくなっていき、草むらに白樺の林が増えてくる形になる。途中所々にコテージや別荘が立っている。看板の辺りから15分か20分くらい上って道は看板があって一応行き止まり。キャンプ場に辿り着く。道は実はそのまま続く。道の脇、少し低い位置には既に幾つかのテントサイトにテントが張られている。緑色の濃くない低木の間にテントは点在している。入口近くのサイトをそのまま通り過ぎ、少し広くなった辺りに広い池がある。キャンプ場の案内にあった釣り池である。数人の人が竿を繰り出していた。池を囲むようにまたサイトが有る。
広くなった辺りで釣り池を正面に見ながら右に登ると駐車場と管理棟である。駐車場からは周りの山が見える。高原らしい濃い芝生で覆われたような山だ。見渡しは非常に良い。管理棟もやはりおしゃれで、落ち着いた感じである。白木の板張りが目につき、本のコーナーも有る。カウンター前の売店では当たり前だが無印良品の食料品や、日用品が販売されている。通常のキャンプでは殆ど不自由はないだろう。自然派を装うには十分な雰囲気作りである
受付けをしながら暫く管理棟で過ごす。ベランダには望遠鏡が有る。娘は気に入って何度も見ている。
受付け後、サイトへ向かう。サイトへの道は砂利のでこぼこ道。車は大きく左右に振られる。子供達は大いに騒ぐ。
サイトは芝生というか背丈の低い雑草の広場。本当は芝生だったのかもしれない。形は不定形。道路側には数本の木と雑草。道路の反対側、隣のサイトは少し低くなっており、やはり雑草で区切られる。その向こうは林。道路沿いで坂の上方向、隣のサイトとは、車を入れる小道を挟んで雑草で遮られる。坂の下りの方向には背が高く広い草むらが有る。サイトはかなり広い。テントの二つは張れるだろう。多少傾斜有り。赤とんぼが数多く飛んでいる。娘は赤とんぼ取りに精を出す。水場とトイレは一緒になっており、坂を少し登った辺りにある。水場もトイレも清潔である。
テントを設営、スクリーンテントも立てる。一通りの設営が終わったら、管理棟の風呂へ向かう。風呂は清潔で露天風呂も有る。やはりキャンプ場に風呂場は必ず欲しいものだ。ここの風呂は男女別に別れた通常の温泉風の風呂である。時折虻が飛んでくるのはご愛敬。
夜になると小さな蛾等の虫が多くなってくる。スクリーンテントの外に大型のランタンを立て、スクリーンテント内は中型のランタンの光量を落として使用する。ランタンを二つ使うのは初めてであるが、キャンプ教本のように虫除けに効果があるのかは不明。大型ランタンの中は入り込んだ蛾でポプリのようである。
夕食の後はサイト内の鉄板の上で焚き火をする。焚き火でマシュマロを焼く。子供達が寝た後奥さんと二人で、焚き火の周りで酒を飲みながら、ラジオを聞く。音の悪い小型ラジオから聞こえてくるJAZZがなかなか粋である。
道を挟んだ反対側のサイトが23時頃になっても騒がしい。奥さんからの督促も有って、申し入れをする。水場は夜になると黄色の蛍光燈をつけている。トイレに行った後、睡眠。
1998年7月19日朝起きて、いつもどおりの朝食を摂る。朝食後、赤とんぼを追っかけたりしながら、時間を過ごす。昨日買ったキャンプ用の寝椅子が快適でごろ寝をする。今日の夕方弟が来るはずなので、それまで遊ぶ事にする。娘を連れて管理棟の方へ行く。管理棟で押し花や葉を使った絵葉書やしおりを造る教室や、豆腐造りをしている。娘が押し花をしたがるので申込時間を過ぎているが、お願いして特別に入れてもらう。おかげで個人授業のようになっている。その間本を読む。
押し花が終わったら、一度サイトに戻る。息子と奥さんを連れて再度管理棟へ。娘は万華鏡キットを買う。管理棟のベランダで時間を過ごす。
食料品やビールが不足しているので下の高根村まで昼食を兼ねながら調達をしに行く。随分戻って村へ行くが、相変わらず地元のJAは日曜日営業していない。さらに高山方向の朝日村へ向かう。ここでもやはりAコープは休み。店構えは随分立派なスーパーマーケットのようだが違和感がある。今後キャンプ場のガイドブックで食料品は近くのJA、Aコープで、と言うのは当てにしないのが賢明であろう。スナック兼喫茶店のような所で、中華そばの昼食をとる。
食料品店のめどが立たないので、高根村へ戻る。よく探せば一軒酒屋が有るようだ。行ってみると色々食料品も有り、結構使えそうだ。ビールをいくばくかと、食料品を買い足す。
昨日見かけた、塩沢温泉へのアプローチに段ボールの看板がかかっている。英語でなにやら書かれている。昨日通ったときには、なかったはずだ。そう言えばさっきの食料品店の所で白人がいたような気がする。やはり気にしながらキャンプ場へ。
サイトについてクーラーボックスを先ほどの食料品店に忘れて事に気付く。買った食材を入れるために持っていったのだが、結局使わずおまけに忘れてきたのである。取りに里へ降りる。食料品店でクーラーボックスを引き取り、道を引き返す。
先ほどから気になっていた温泉へ行ってみる事にする。入口の看板の有る脇道を下る。脇道からそれほど行かずに温泉に着く。脇道を降りた所に多少広場があり、そこに数台の車とバイクがある。先客がいる。キャンプをしているようだ。こういう手もあった訳だ。温泉はその広場からそれほど高くない小さな木の橋を渡った向こうにある。広場から見渡せる範囲に小ぢんまりと出来た風景は、まるでつげ義春の漫画のひとコマである。
対岸の岩場の上に小さな湯治場のような建物があり、その下に茶色の露天風呂が有る。温泉の建物は古い木造の建物で田舎の公民館のようである。古いがそれほど荒れてはいない。玄関に回ると鍵がかかっているが、中を覗くと数人のバイク乗りのような人間が荷物と一緒に寝ている。裏口が開いているのでそこから入れるようだ。温泉はぬるい。広場の方に源泉が有るらしくそちらからパイプで露天風呂まで湯を引いているようだ。
橋の脇ではやはり先ほどの白人がいた。尺八を吹いている。その横でバイク乗りの一人が蛇皮線を弾いている。出来上がった世界である。もし、自分一人ならここにテントを張ってもよかっただろう。
温泉を後にしてもう一度サイトに向かう。今日は弟一家が来て一緒にキャンプをする予定になっている。夕方4時頃弟一家到着。弟の上の子供が車酔いをして辛そうである。下の子供も風邪を引いているようだ。大丈夫だろうか。弟はキャンプ慣れしているようで、てきぱきと設営を進めている。
夕方、食事の準備をする。弟がかなり食材を持ち込んでおり、またせっせと作ので食べきれないほどの、豪華な食卓である。内容はスパゲッティ数種、飛騨牛のさいころステーキ、ワイン各種。当方はカレーであるが仕方が無い。子供達には好評であった。焚火でマシュマロを焼いたりしながら、時間を過ごす。雨が降り始め、ついでに風まで吹いてくる。スクリーンテントの中まで雨は降り込んでくる。まあ、蚊帳のようなものだから当たり前といえば当たり前か。そのせいか昨日うるさかった隣のサイトが静かで幸いである。
弟の子供が不調なので弟一家は早めに寝てしまう。とはいえ、もともと早めに寝てしまう一家なのであるが。弟が持ってきたワインをこちらだけで飲んでしまう。一通りの後、眠る。
1998年7月20日朝は曇。いつもの如くの目玉焼きパンなどの朝食を摂る。午前中に撤収をする。雨はもう降ってない。昼頃、弟達は先に帰り、我が家は管理棟で軽食を取る。後帰宅。美女高原を通らず、行きと同じせせらぎ街道を通る。帰ってから弟に聞くと久々野町を通り、関金山線で帰る方が近いとの事。次回はそうしよう。温泉も気になるし。