塔の岩オートキャンプ場 1998年9月5日
塔の岩オートキャンプ場へやっと行ける事になった。自分としては前から行ってみたかったのだが、奥さんがなかなか行きたがらなかったのである。なんとなくガイドブックで見た感じで、岩で区画が仕切られているというのがお墓のようでイメージとして悪かったようである。
今回行ける事になったのも、キャンプ場のガイドブックのプレゼントに応募したらこのキャンプ場の無料招待券が当たった為である。ただならまあ、行こうじゃないかという訳だ。こういう懸賞も送ってみるものである。
インターネットの紹介で見た限りではカブト虫などの昆虫が多いとの事である。とはいえ、季節は既に9月でこれは期待出来ないであろう。本当は、もっと早くに行きたかったのだが、これまで使っているロッジ型のテントが大きすぎて暑いときに設営するのが大変だとか、7月に2回もいったじゃないかとか、8月は里帰りで、そんな暇はないかとか、会社の無料「山の家」があるじゃないかとか、様々な理由で引き伸ばされたのである。
その間にも、子供達が風邪をひいてしまったり、体調を崩してしまったりとかで更に遅くなってしまった。しかし、そんな障害を乗り越えて今日やっと行けるのである。まあ、それほど大袈裟なものでもないが。
テントといえば、前回のキャンプで車は替わったのに荷物が多くて、何かと大変だったので、夏の間は荷物をダイエットしようと言う事になった。シンプル化のために、今回のキャンプ前に4人用ドーム型テントを買い、このテントとタープでありがちなサイトアレンジにしようという訳だ。更にストーブもツーバーナーではなく、シングルバーナー1つだけでやってみようという事になっている。
キャンプ場へは中央高速を使い、中津川ICで降りる。途中道の駅の木曽花街道で、休憩。広場があり、ここの遊具で子供達はゆっくり遊んでいる。広場の傍を流れる川の河原はなかなかキャンプに向きそうな所だが、キャンプ禁止の看板が出ている。天気も良く、実にのんびりした気持ちである。広場では幾つかの屋台のような店が出ている。こういった所を眺めて歩くのが好きである。
休憩を終え、進む。道は確かに山際の所を進んでいくのだが、民家が連なり、あまりキャンプ場が有るような雰囲気はない。橋を超えてすぐ右折し川の方へ降りていくと景色が急に山の雰囲気になる。川から人家のある所まで随分な高さとそこそこの距離が有るので、そばにそのようなものがあるのを感じさせない。
キャンプ場の入口には小ぶりな管理棟が有る。森林組合がやっているという事で、随分そっけない作りである。山の中で工事中の道などの脇に有る工事用ハウスを多少ウッディにした感じで裏から黄色いヘルメットを被ったおじさんたちが出てきそうな雰囲気である。外見から見るよりは一応一通りのレンタル品やビール等も用意してあるので意外である。サイトはあらかじめ決まっているようだったが、色々聞いてどこが良いか相談に乗ってもらえた。この管理棟で、アイスクリームと、木の丸い魚型のまな板を買う。管理棟脇の遮断機型ゲートを通り進む。
入口ゲート近くのサイトがレギュラーサイトでここからサイトの中を通る道を進み、鉄製の細い橋を渡りファミリーサイトに行く。客は程々の入りのようである。キャンプ場全体は川に沿った細長い形のようである。レギュラーサイトとファミリーサイトの差はあまり感じられなかった。
今日のサイトは結構水場の近くに有る。水場は、屋根の下に水道が並ぶタイプのそっけないタイプのもので、トイレとは離れている。トイレは公園にありがちなタイプ。
4つのサイトがひとまとまりになり、大きく区切られているが、今回、他の3サイトは誰もいないので隣との間が十分に離れており、喜ばしい。ドームテントは設営が一人で出来て確かに速いは速いがそれほどロッジ型と差が出る訳ではない。タープを張る分余分な作業が必要になるので同じぐらいではなかろうか。設営はインナーを立ててからアウターを被せるので大雨の日は先にタープを張ってその下で設営をしないとインナーがびしょ濡れになってしまうだろう。ドームテントにタープは必須な訳だ。タープに慣れていないのでロープが隣のサイトまではみ出してしまう。ピークの混雑シーズンの時にはどうしよう。
シングルバーナーで作る料理もそれほど不自由ではない。ここにくる前にアルペンでシングルバーナー用の足付き網というか、グリルを買ってきているので、その上に鍋を乗せ、ツーバーナーの片割れのようなのものである。できた料理で、久しぶりにタープの下で食事をする。
テントは4人用なので、多少狭いかなと思っていたがそれほどでもない。今回買ったテントはアウターに庇が付いているので、その下に荷物が置けるのが重宝である。そして寝る。
1998年9月6日朝起きると、雨音に気づく。雨の日の、撤収作業の煩わしさを思って多少憂鬱な気持ちになる。そういえばロッジ型テントの時も、最初の日に雨の日だったことを思い出す。まあ、これくらいの気持ちでやっていかないと後が大変なような気がするのでよしとする。最初に大変な思いをすれば後が楽というものだ。
テントの、庇を見て気づくことがあった。水が貯まってゴム風船状に膨らんでいるのである。これは購入時に予想しなかった。庇が丁度水平にでる2本のバーの間に張られているのでそこに水が貯まりぶわんと垂れ下がっている。迂闊に触るとはじけそうだ。裏から見ると、水自身の重みでアウターシートを通り抜け水滴がつき始めている。ゆっくりと押し上げると水は壁面を伝って流れ落ちる。またしばらくすると水が貯まる。この繰り返しである。
朝食を摂った後、撤収にはいる。タープの下で道具をしまい込み、車へ。最後にテントをしまう。そして最後にタープの撤収である。まあ、雨といっても小雨なので傘もささずに何とかなるものである。
まっすぐ寄り道もせずに家に帰る。