2004年08月27日 |
オリンピックも終盤。
明日・明後日オリンピックを見られない環境にいるはずなので、今日が私にとって最終日。
今回のオリンピック雑感をつらつらと。
・敗北者はどっちだ
銀メダリストは銅メダリストよりも敗北者の顔。
日本選手で言ったら柔道の横沢然り、レスリングの伊調姉然り。
(まぁ、そうじゃない銀メダリストも多いですが)
・油断禁物
目標は「キューバを倒して金メダル(野球)」「アメリカを倒して金メダル(ソフトボール)」。
それがどうだい、どっちもオーストラリアにやられて銅メダル。
敵は一国だけじゃないのに。
油断禁物
・日本のメダリスト
今大会はやたらメダリストが多かったようですが、一番すげぇと思ったのは、山本博。
次点は水泳の柴田亜衣。
この一年で13秒(約520秒中)も自己記録を塗り替えたってんだから驚きです。
大体今期初めには五輪参加標準記録も超えていなかったのに金メダルって…。
・芸術性
芸術と言うものに疎い私でも、なんとなく感じる。
東欧・ロシア選手の芸術性ってのは一線を画している。
・集中力
スポーツを見ていてもっともゾクっとくるのは「時間が止まっている状態での集中した顔」。
(だから、あんまりサッカーとかに魅力を感じないのかもしれない)
アーチェリー競技の各選手はいうまでもなく、あの15歳の福原愛のサーブ前の集中した顔には息を呑みました。
スポーツは技じゃない。集中力だ!
で、今大会、そんな私がもっとも楽しめた試合は女子エアピストル10m。
競技ははっきりいって地味。
アーチェリーなんかよりよっぽど地味。
たった10m先の的を空気銃で撃つ。以上。
空気銃なので音が静かでいつ撃ったのかわからない。
豪快な銃声もなければ、クレー射撃で的が砕け散るようなビジュアル的要素もナッシング。
画面には選手の顔がアップのみ。
画面の片隅に映った的に空く穴も小さすぎて見えない。
そんな競技の選手たちは、年齢層がかなり広い(アーチェリーと同じですな)。
とある選手なんぞは、そこらの普通のおばちゃんです。
でも、そんなおばちゃんが銃を持って、的に向かったときの顔といったら!
一体どこの軍関係者ですかといいたくなるような殺気。
すごい緊張感がびしびし伝わってきました。
で、その決勝戦。8人が一斉に撃って点数で順位を決めるわけですが、撃ち終わってすごいことになっていました。
1,2位同点。3,4位同点。5,6位同点。
で、アーチェリーと同じようにシュートオフを一組ずつやるわけです。
最初に5,6位決定戦。次に3,4位決定戦。
どちらのシュートオフ終了後も、勝者・敗者、そして観客までもが静まり返ったまま。
この会場中に張り詰めた緊張感の中、優勝決定戦。
うわー、見てるほうも息を呑むなぁ、これ。
で、しばらくして優勝者が決定。ウクライナの19歳、Olena Kostevych。
全選手の中でもっとも冷たい眼差しの選手。
(別大会での写真)
優勝が決まったあと、やはり他の選手と同様、表情を崩さない。
試合中の極度の集中状態を突然ゆるめるのは難しいのだろう。
銃を置き、しばらくして彼女の顔にゆっくりと笑みが広がっていったわけです。
コーチと抱き合って喜ぶ姿は他のスポーツの選手となんら変わりなく。
このギャップはすげぇや。
そして、彼女が予選8位ぎりぎりで決勝に進んだってことを知ってさらに驚き。
まぁ、考えてみれば競技中のあの顔だもの、よほどの集中力。
勝って驚くこともなし。
いいもの見させていただきました。
なんだかんだで、結構楽しんだオリンピックでした。
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