第七回:お月さま
月を見て何を思う? 先日十五夜のお月さんを見ていて「何を思う?」と思っていた(なんのこっちゃ?)。という事で今回のお題は「月」。十五夜とは旧暦の8月15日のこと。旧暦では七・八・九の3ヶ月が秋であり、真中の八月を仲秋といったから8月15日の満月を仲秋の名月といったのである。そんでもって十三夜は旧暦の9月13日、十五夜と同じように名月を見る。十五夜が芋名月と呼ばれるのに対して、十三夜は豆名月、栗名月、後名月などといわれる。関東地方では十五夜と十三夜は同じ場所で見るものとされ、別のところで見ることは片見月と呼んで忌み嫌った(旧暦と今の暦とは約1ヶ月のずれがある)。
ちなみに中国には兎は月を見てはらむという伝説がある。地上の兎は全て雌兎であり、月の兎が雄兎だからというのである。だから十五夜お月さん見て跳ねるのは全て雌兎という事(「きゃあ、雄よ、雄よ〜♪」ってな感じか?)。
さて、今年はアポロ11号が月に行ってから30年。実際どのくらい離れいるのでしょうかね? もちろん正確な距離はわかっている(38万4400キロ)が数字を見ても大きくていまいち実感がわかない。という事で簡単な計算をしてみましょう。よくある計算で地球を何か身近なものに例えてみるという事。という事で地球は東京ドーム! 東京ドームは完全な円形ではないのだが仮に円形として、調べたところざっと直径200メートル。グラウンドから屋根までの高さは約62メートルで実際は半球形よりはかなりつぶれた形だが、高さも100メートルの正しい半球形だとする。
するって〜と、ジャンボジェットなどは約1.25ミリ、東京ドームから15センチほど離れた所を飛んでいるといった感じ、何となくスケールが実感できたでしょうか? そのサイズでいくとエベレスト山は13.9センチ、マリアナ海溝は17センチのくぼみというところ。(実際はエベレスト山=8848メートル、マリアナ海溝=海面下10924メートル)つまり東京ドームサイズの地球は最大差30センチくらいの凸凹がある。人工衛星などはだいたい500キロくらいの高度、そうすると東京ドームから7.8メートル離れている。直径200メートルの球にたいしてせいぜい10メートルほど離れているだけ。思ったよりくっついて飛んでるような気がしません?近頃話題のオゾン層は高度25キロくらい、東京ドーム地球から39センチほど離れているというところ。
いよいよ月ですが、月は地球から38万4400キロ離れている。そしてその大きさは半径1738キロ(そういえば地球のサイズを言ってなかった、地球は半径6378キロ)。これを東京ドーム比率で計算してみると、6027メートル離れている、そしてその大きさは半径27メートル(厳密にいうと月は毎年3.82センチ地球から遠ざかっている)。東京ドームから6キロ離れてるというのはかなり遠いよね、人工衛星がせいぜい10メートルだからね、アポロもよくそんな遠いところに行ったものだなぁ、改めて感心してしまう。(だいたいSFアニメなどの影響で月なんてかなりちかいようなイメージがあるからね)東京ドームから6キロ離れたところに直径54メートル、ほぼ18階建てのビルの高さである。
ここまで書いて思ったのは他の惑星についてもこの計算したらおもしろいのでは? という事。という事で月は横に置いといて、他の惑星についてもやる!が、ここでとりあえず訂正。地球を東京ドームのままにすると数字が大きくなりすぎるから太陽を東京ドームにいたしましょう。太陽を東京ドームに! これぞ、ほんとに真っ赤に燃える巨人の星!! わはは。
太陽の半径は69万6000キロ、それを半径100メートルの東京ドームにしてしまうと・・・ 地球の直径は183センチ。背の高い人くらいの球体、それが東京ドームから21.5キロ離れたところを公転している。東京ドームのある水道橋からいうと小金井あたりかな。この縮尺でいくと月の大きさは直径50センチ。地球から55メートル離れたところにある。
さ〜て、他の惑星でまずは水星、これは直径70センチ、東京ドームから8.3キロの位置。次に金星、地球とよく似た大きさで直径174センチ、東京ドームから15.5キロの位置(ちょうど吉祥寺のあたり)。そんでもって地球は183センチで21.5キロでしょ。次に火星、直径97センチ、東京ドームから32.7キロの位置。でもって木星からあとは大きさも距離もスケールが変わる。太陽系最大の惑星である木星はでかいのよ。東京ドーム比率でいうと直径が20.5メートル、東京ドームから112キロの位置。つまり沼津のあたりに6階建てのビルの大きさの球体が公転している。地球が183センチの人間で木星が6階建てのビルだからね。木星ってでかいんだなぁと思うでしょ。土星が直径17.2メートル、東京ドームから205キロ、浜松あたり。天王星は直径7.3メートル、東京ドームから413キロ、ざっと大阪あたり。太陽は東京だからね、けっこう遠くまできたよね。さて残りの海王星と冥王星。海王星は直径7.1メートル、東京ドームから647キロの位置。広島のちょっと手前。冥王星は全惑星の中で一番小さい惑星で実際の直径も3000キロ。つまり地球の月よりも小さいのである。直径は43.1センチ、東京ドームから848キロの位置。福岡のあたり(ぐるっと北の方へ回っていけば、室蘭のあたり)。いや〜、太陽系のスケールというのもデカイよね。地球が人の大きさでも太陽系の、つまり冥王星の軌道の中に日本の8割くらいが入ってしまう。
だいぶ月の話題から離れてしまったので、最後に月にまつわる思い出をひとつ。以前(浪人時代)夜中に勉強していたらあまりにも月がきれいだった。そこで、夜中外にでて月を見ていたら警察に尋問され、交番まで連れていかれた事がある。月を愛でていたのに変質者と勘違いされたのだ。まったく・・・イヤな世の中になったものだ・・・と、思ったね。
ということで今回は「月」のお話というか「太陽系のスケール」についてのお話でした。
(99/10/24 Written by SAMURAI)