第壱壱回:Dreams come true
質問「あなたの夢は何ですか?」
誰でも一度は聞かれた事があるだろう。こーゆー手の質問の回答として、幼きころなら「パイロット」「お嫁さん」「おもちゃ屋さん」「プロ野球選手」「土地転がし」「山賊」とかが今も定番なのか?まあ結局のところ、ほとんどの人間はその幼きころの夢とは違う事をやって生きてくわけで、そう考えるとヒトは夢の重さに耐えきれず、人生の旅路にそれを捨てていくわけで...。ガキども、覚えとけよ。
と、ここで述べたい「夢」とは前述したそれらとはニュアンスが違う。拙者が言いたいのは「人生の目的」としての夢ではなく「人生の途中でこんなことがあったらいいなぁ」てな感じのライトな夢。稲中ふうに言えば「自分の夢ランキング100位〜50位くらいのやつ」てなモンでしょうか。
とある友人達と、そんな会話になった。友人達が「万馬券を当てたい」とか「広末涼子と会いたい」など「夢」を語る。「お前らもっと具現性を持たないと、それじゃガキの夢と変わらんよ」などといちゃもんをつける拙者に「じゃあお前の夢はなんだよ?」と改めて問われ、数秒を置いて拙者はこう答えた。
「女に手刀を喰らわしたい」
口元がヒクつく友人達。その傍らで発言と同時に、既にクサレ忍者の壊れた脳裏には明瞭なる情景が広がっていた。
-------以下妄想シーン-------
「いや、行かないで!」引き止める女(当然めちゃ美人)。「くっ...ダメだ!俺が...行かな...ければ!」傷つき白き包帯から赤き血の止まらぬ肉体を奮い立たせ、死地に赴こうとする拙者。「いや、貴方が行くなら、私も行く!!」泣きながら訴えかけ、拙者の腕を離そうとしない美女。
....数秒間の沈黙...
「わかった、もう何処へも行かない。ずっと君の側にいるよ」女を抱き寄せ、優しく呟く拙者。「ぐすっ...本当...?」女の涙が止まり、ふと緊張の緩んだその瞬間!
ズビシ!!!
女の頚椎に絶妙な角度で決まる一撃!!
「うっ!!!ハゲ....ま...る.......」薄れゆく女の意識の中、最後に瞳に映ったのは寂しく微笑む拙者の姿。倒れ込む女を受け止める拙者。女を両腕で抱え、「...彼女を頼む」と戦友に託し、太刀を手に燃える焔の中を最後の戦いに赴く拙者...。
おお!格好良い、格好良過ぎる!!!
-------現実復帰-------
「これぐらい具現性がないと」と誇らしげに述べる拙者。が、早速横槍を入れる友人達。
「死地ってどこよ?」戦争か何かじゃん?そんなもの拙者も知るか。東ティモールかどっか。「何で怪我してるの?」それはね、拙者が喧嘩弱いからだよ。「じゃあ行っても意味ないじゃん」いやいや、そーゆー問題じゃないって、男として、雰囲気的に。「ホントに手刀一撃で意識を断つことって出来るの?」うむ、これは問題にすべきかも知れん。よくマンガ等でみかける(それほどでも無いか)パターンとしては頚椎か鳩尾(みぞおち)への一撃だが、実際に頚椎へのチョップでンな事出来るかどうかわかったモンじゃないし、腹へのパンチだったら、意識を断つのに子供が産めなくなるまで叩き込まなければならんかも知れん。もし、そうなったら拙者が死のうが死ぬまいが、その女性からは一生恨まれなければならんだろう。ううむ。
結局友人にブーブー言われ、この話は終わった訳だが...。拙者は諦めない。めちゃめちゃ実現したい。だって、それが拙者のランキング1位の夢だから!!
貴方もあるでしょう...?そんな夢。いや、絶対ある!隠さなくてもいいって!!もう!!
(99/09/22 Written by HAGEMARU)