第弐壱回:あぁ、もう〜 あの頃の事は〜♪
先日、ちょいとした用事で池袋に向った。ここは拙者の母校のある街で学生時代を思い起こさせる懐かしい街である(朝方は飲食店の生ゴミなどが大量に出ていて汚いけど)。諸々の用事を済ませ時間もあったので久しぶりに母校のキャンパスの方へ足を運ばせてみた。赤レンガの1号館、チャペル、道路を挟んで相変わらず汚い5号館。う〜む、懐かしい・・・などと二度と戻らぬ学生時代に思いを馳せ(頭の中はサザンの「Ya-Ya」が流れている)現役の学生達を羨ましく眺めていると、その学生達の中に見覚えのある顔があった。何度かちらちらと横目で確かめてみるとやはり学生時代の女友達である。向こうもこちらに気がついたようで駆けよってきて笑顔で声をかけてくれた。
「あれぇ? 何でここにいるの? 久しぶり〜」
「そっちこそ(笑)」などと会話を始める。聞けば彼女は母校自体に用事があって来たとの事。久しぶりに訪れた母校で当時の友人に会うとは何て偶然なんだろう。別に特に意識した事のある女性ではなかったし、それほど一緒の時間を過ごした友人でもなかったがこのような偶然のシチュエーションで会えるとやはりけっこう嬉しい。彼女が笑顔なのは同じような気持ちなのだろう。そんな折、彼女がふいにこう言った。
「で、柿本君は今何してるの?」
拙者は「柿本君」ではない。彼女は拙者の名字を憶えていなかった・・・
(2001/4/25 Written by SAMURAI)