第七回:ビューティフル・ネーム
拙者は忍者ハゲ丸。さて、今回でようやく2度目の筆を執ることになる。いや、正確にはキーボードを打つのだが。そんなことはどうでもいい。サムライやお膳に隠れて最近は思いっきり影が薄いので、たまには文章を書いてみようと思う。
お題は「名前」。名前とは不思議なものだ。どれにもこれにもだいたいあるもの。それが名前。ヒトを含めた生物だけではない。無機物や形の無いものにまであるもの。それが名前。見たこともないもの、実際に存在するか確認できていないものにまで名前だけはあったりする。こりゃすごい。
どうでもいいが、人の名前は親とかが決める。「トシヒロ」とか「ミドリ」とか。モノの名前も何かしらの由来や、名前になる何らかのルーツが存在する。「電話機」とかは「電気の力で会話をする機械だから」とか。しかし、もっと原点に近寄ってみよう。例えば「イヌ」とかはどうだろう?拙者があれを「イヌ」と知らなければ、拙者は多分「毛が生えてて四六時中舌を出してハッハハッハと言っている動物」としか言いようがないだろう。誰が「毛が生えてて四六時中舌を出してハッハハッハと言っている動物」を「イヌ」って呼ぶようになったんだ?拙者の仮説では初めて「毛が生えてて四六時中舌を出してハッハハッハと言っている動物」を飼った人間(日本人)が「よし!お前は今日から『イヌ』だ!」と決めたからだと思うのだが、どうだろう?
全然話がそれた。確認しておくが、お題は「イヌ」...じゃなかった、「名前」である。
このインターネット上では皆さん御立派な本名があるにもかかわらず、「ハンドルネーム」と呼ばれる偽名を使う。まあ、様々な事情もあるのだろうが、自分で名前を決められるという事はたいへん魅力的である。世の中には自分の本名を全く気に入ってない人もいるだろう。だが、インターネットの世界ではそれが自由自在、隠し通せば外人にもなれるし、性別を変えてしまうことすら出来る。別に拙者も「ラインハルト」というハンドルネームで「グーテンモルゲン?」などと言っていれば外人っぽくなるのかもしれないが、ボロが出るほうが怖かったのでやめた。
さて、この「ハンドルネーム」、先述したように何処でどんな名前を使おうがカラスの勝手である。ここの常連さんにも様々なハンドルネームがある。例えばクローン羊からとったであろう「ドリー」。雅なる女性を連想させる「紫式部」。偉大なる宮沢賢治の作品から「カムパネルラ」、「ルビーの指輪」なんて洒落たモノもある。寺尾聰のファンなのか?なんにせよ、それぞれ思い入れがあるのだろう。
さて、ウチの相方はどうだろう?早速聞いてみた。サムライよ、貴殿はどうしてサムライなんか?
サムライ:「そりゃ〜もう、武士道がわたくしの精神部分の根幹をなしているから。」
だってさ。ふ〜んずいぶん御立派なことで。
サムライ:「以前友人達に日本最後のサムライと呼ばれてたこともあるよ。アメリカに留学している友人が一時帰国してきた時、そいつがアメリカ人の友人を連れてきて、オレの事を『Japanese Last SAMURAI!』と紹介したんだ。惚れた女にも好きだなどのセリフを決して言わないから...」
...なんかだんだん腹が立ってきた。ちょっと自惚れてないか?このヒト。だいたい何で「惚れた女にも好きだなどのセリフを決して言わない」イコール「サムライ」なんだ?関係ないじゃん。よくわからん。はいはい、御協力ありがとうございました。あーあーアンタは立派ですよ。プツ。
...かなり気分を害された。まあよい、そのうち寝首を掻いてやることにする。えーと、それで?あ、そうそう、ちなみに拙者の名前の由来ですが、サムライの紹介でリンク集にもある「IN GOD'S HANDS」の書き込みをするときに
「そうか、あいつは『サムライ』か。じゃあ俺は『忍者』にしよう!...でもちょっとヒネリがないな。その下に名前を付けよう。忍者と言えば「ナントカ丸」てえのが定番だな。うーん...『影丸』...ちょっとカッコつけ過ぎか...『カバ丸』...昔そんな少女漫画があったな...『パタリロ』...関係ないな...『ハゲ丸』...!!これでいこう。まあいいや、どうせここの書き込みだけの名前だし。よし!『忍者ハゲ丸』に決定!(この間約5秒)」この時点で拙者の運命は決まった。
別にいい、いいのだ。ネット上で会話して「ハゲ丸」と呼ばれるのは一向に構わない。だが、それが実際の会話となると別問題だ。サムライ経由で、それまでネット上でしか知らなかった面々と電話をする機会があり、「どうも初めまして、...に、忍者ハゲ丸ですぅ〜」と自己紹介したのは相当恥ずかしかった。きっと、これがオフ会ともなれば、周りの人間からは「あのヒトあの年で『ハゲ丸』なんて呼ばれてる。きっとイジメられっ子なんだ。使いっぱなんだ。」との印象を与えること間違いなしだろう。
...正直に言おう、声を、いやフォントを大にして言おう!
「嘘でもいいから『ラインハルト』にしとくんだった!!」
(99/06/18 Written by 忍者ハゲ丸)