宇宙
 子供の頃から,臆病な割りに,夜の闇が好きだった。星星が輝き,
特に,満月の晩は,キッチンの天窓から差し込む月明かりがとても
好きだった。月明かりを浴びていると不思議な力が宿るような気がして,
好きだった。
 すこしづつ宇宙について知るにつれて,今きらきらと光っている星の光が
何万年も前の光だと知ったとき,不思議な感動を覚えた。私が見ているこの
星はもう消えているのかもしれないと。無くなってしまった星の光をみてるん
だと,宇宙に,幾万の星があるのかわからないが,空を見上げているうちにも
消えてしまった星,生まれたばかりの星がきらめいている。

 街を歩いていると,お腹の大きな女性を見かける。ああ,赤ちゃんがいるんだ。
あんなに大きなお腹ならもう少しで生まれるのかな。などと想像してみる。うらやま
しい気持ちがある。私は年齢的にも,無理だし,私が赤ちゃんを産んだらその赤ち
ゃんがかわいそう。こんな中途半端な人間に育てられたらどんな子に育つか。自分
自身で育てる自信がない。そんな私の周りはどういうわけか,赤ちゃんラッシュ。同僚
の子供,いとこの双子,ここ1年の間に何人の赤ちゃんが生まれただろう。双子ちゃん
は男の子だった。へその緒がついたままの赤ちゃんを実際みたのは,今度が始めて。
小さくて無事に育ってほしいと願った。今その赤ちゃんはすっかり大きくなって,表情も
豊かになって,人見知りをするようになったとの事。片手に収まるくらい小さかった子は
両手で抱いていても疲れるくらい重くなったらしい。命の不思議,人は命さえもこの世に
造りだしてしまう。私には一生望めないこと。
地球人
 
 人を分類するのに,いろいろな分類のやり方がある。国ごとに,日本人
中国人,韓国人,アメリカ人,宗教で分類すれば,仏教徒,キリスト教徒,イスラム教徒
他にも分類できるだろう。でも大きく見ると,地球という星に住む地球人,エイリアンの
存在を信じますか?と聞かれ宇宙人そんなもの存在しないだろうと答える人が多い。
科学者にしてもその存在を否定する人もいる。でもこの広大な宇宙に何億という星星が
きらめく世界に,生命が地球にしか生命がいないなんて言い切ることができるのだろうか?
この宇宙で生命体は地球にしか存在しないというほうが,傲慢だと思う。今このときにも,ど
こかで,生命の誕生のドラマが始まっているかもしれない。何時の日にか地球以外の生命
と出会うかもしれない。いつか・・・・・
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蜘蛛の糸
 
親が苦手なものは,子供も苦手だというが,母は犬,猫などと相性が悪い。私も
子供の頃は,犬を飼ってはいたが,近づいたことはなかった。小鳥も駄目で,よく覚えてい
ないが,どこかのお宅で放し飼いにしていたインコに頭に乗られ,泣いた事がある。
虫の類は,蜘蛛でもムカデでも普通の女性のようにわあわあ騒ぐことはないが,好きとい
うことはない。やっぱり部屋の中に入ってくれば気持ちが悪い。ちょっと大きな虫は,表に
逃がすが,蜘蛛はティシュで捕まえてぐるぐる巻きにしてゴミ箱に捨ててしまう。そんな時,
ふと思うのが,芥川龍之介の小説『蜘蛛の糸』,なんとなく小さな虫でも潰してしまうのが,
ためらわれてしまう。蜘蛛も,逃がせるものなら,窓から外に出してしまう。ただどうしても
苦手なものもある。ゴキブリあのたくましさ,さすがに人類より古くから生息している虫だけ
に,たくましい。ねずみも駄目。あの毛のない長い尻尾が嫌い。故に高校時代,化学室に
飼われていたモルモットは,かわいいというが私は一度も触ったことがなかった。どんな
小さな生き物にも命はある。
 それを,何の関係もない人まで巻き込んで安易に殺してしまう人間は,一番残酷な生き
物かもしれない。肉食動物だって,自分が生きるために動物を狩るのであって,満腹の
ときは襲うことはしない。