1月6日の出来事
| 恵比寿割り 暖かな日差しが冬ということを忘れさせるような晴天の日。 これはそんな日の午後1番の事だった。 この時、僕は6番レジという微妙な位置のレジを担当していた。 だいたい何処も同じようなシステムになっているとは思うが、 僕が働いているホームセンターではお客さんの状態によってレジの開け閉めをし、 レジを開けていないときは品出しなどの作業をすることになっている。 前日が日曜日。今日から仕事始めという人も多い日。 お昼過ぎという時間帯も加わって、お客さんは急速に減っていった。 僕の担当している6番レジはお客さんが減ったことによって開けておく必要はなく、 レジを閉めて売り場に戻ろうとした時のことだった。 チーフ「○○君、ちょっとこれを捨ててきてくれない?」 僕 「あっ、はい」 と、簡単にゴミ捨てを頼まれると チーフ「変な人に漁られると嫌だから壊してから捨ててね」 と、最後の言葉に疑問を感じつつもゴミ袋が大量に乗ったカートを渡された。 〜ゴミ捨て場までの移動〜 ゴミ捨て場にやっとの思いで辿りつき、ゴミの分別をする為に僕はゴミ袋を開封した。 その中にあった物は『お正月用の置物』 それも素敵な笑顔で笑っている恵比寿様と今年の干支である羊の2ショットの置物である。 ・・・・・・・・・・・・捨てちゃっていいのか、これ? そんな気持ちに駆られ僕は再度、確認をするため内線をかけた。 ぷるるるるっ、ぷるるるるっ、がちゃっ! 僕 「あっ、チーフですか?○○ですけど、これって本当にゴミですか?」 チーフ「そうだよ。季節商品だったり破損品で売れないでしょ♪」 僕 「じゃあ、本当に壊して捨てちゃいますよ。」 チーフ「頼むね〜」 がちゃ!ぷーっぷーっぷーっ・・・ そして僕はゴミ袋の中身を破壊するため置物を恵比寿様をゴミ袋から取り出し始める。 暖かい日差しの中。 店頭販売価格5000円ぐらいの恵比寿様が破壊されるためにキレイに並べられた。 その数、3種類5体。 茶色の恵比寿様が2体。 色のついた恵比寿様が2体。 金メッキで瓦に書かれた恵比寿様が1体。 笑顔で笑っている恵比寿様に手を合わせてお祈りをする。 内容は「これは業務命令なんです。祟らないでください。」 恵比寿様の笑顔が僕の事を許してくれたような気がしたんです。この時までは・・・ 破壊する方法は地面に叩きつけるのは失礼だろう。 なら・・・と、僕は『かかと落し』で恵比寿様を壊し始めたのである。 まさに足蹴という行為である。 そして5体の恵比寿様を破壊した時に僕はある事に気が付いた・・・・・ 全ての恵比寿様が頭部だけはほぼ通常の状態で残っていたのである。 僕は一抹の不安を抱えつつ、その破片の片付けを始めた。 そして悲劇は起こった。 あまりにも酷いことなどで書くのは辞めるが、 『大切な物を失った。』とだけ記しておく |