'00.3.11
J1・1stステージ第1節
ジュビロ磐田 0−1ex 柏レイソル
開幕からいきなり好ゲーム目白押しだ。
レイソルで注目すべき点は、移籍したベンチーニョの穴を埋めるサーシャと
守備の要洪明甫を怪我と出場停止で欠いていることだ。攻撃力と守備力の低下
は避けられない。
そしてジュビロは、最終ラインに目が行く。今季からボランチからFWまで
こなしてきたユーティリティ・プレイヤーの福西をリベロに起用。さらに新加
入の井原を加えたDF陣はしっかりと機能するのだろうか。
【レイソル】
南
萩 村
渡辺毅 薩 川
明 神 下 平
渡辺光 平 山
大 野
加 藤
北 嶋
―――――――――――――――
【ジュビロ】
中 山 高 原
藤 田
山 西 奥 西
服 部
井 原 鈴 木
福 西
尾 崎
【レイソル】 【ジュビロ】
―得点―
92 北嶋RS(←平山)
―交代―
48 川口信←山西
76 ラドチェンコ←高原
76 三浦文←西
78 砂川←加藤
91 酒井直←渡辺光
前半は、ジュビロが押し気味に試合を進める。やはり開幕前にゼロックスス
ーパーカップなどをこなしたせいか、コンディションは出来ているようだ。
福西はリベロとしてとてもいい攻め上がりを再三見せた。もともと身体能力
は高く、シュートやパスなどの技術面もしっかりしている選手だ。するすると
中央からドリブルで攻めあがっていったり早めのチェック、的確なポジショニ
ングからのパスカットといったボランチの動き、そして最終ラインでのカバー
リングやコーナーキック時の上がり、ターゲット役などのDFの動きを高いレベ
ルでこなしていた。
新加入の井原は左のストッパーの位置に入り北嶋のパスコースを消していた。
しかし攻め上がったときのスピードのなさに不安をのぞかせた。
サイドからの崩しを攻撃の起点とするレイソルだが、それをになう両ウイン
グバックの平山と渡辺光輝は、ドリブルで崩す西、深い位置から多くのセンタ
リングをトップに供給する山西のジュビロサイド陣の守備に追われ、持ち味の
サイド攻撃を封じられる形となる。
ワントップの北嶋はわずかなシュートチャンスをモノに出来ず、中盤の加藤、
大野の飛び出しには、服部と鈴木が立ちはだかった。
洪を欠くレイソルDF陣だが、終始攻め込まれたものの、決定的なところで
薩川・渡辺毅のストッパーがふんばった。GK南も、両サイドから放り込まれる
クロスボールの処理、そして服部・福西のミドルシュートに対するセーブも安
定していた。持ち味であるハイボールに対しての強さを如何なく発揮した。
主導権を握りながらも得点できないジュビロは、川口信、ラドチェンコといっ
た攻撃的な選手を後半から投入した。ラドチェンコは180超の大型ストライ
カーだが、中盤からドリブルで攻め上がる力強さに惹かれた。
しかし、どちらもゴールネットを揺らすことなく、90分が終った。
延長前半2分、勝負はあっけなく幕を閉じる。
左サイドでパスミスを奪った平山が大きくフィードしたボールは、前がかり
になっていたジュビロ最終ラインの裏のスペースへ落ちる。誰よりも早くその
ボールにたどり着いたのは、ワントップゆえにマークがきつく苦しんでいた北
嶋だった。
飛び出してくるキーパー尾崎を左にかわし、必死に追いすがる福西を右へ切
り返してやり過ごしたとき、彼の前には無人のジュビロゴールがぽっかりと口
をあけて待っていた。
北嶋は驚くほど冷静だった。右足できちんと決めてVゴール。
レイソルは粘り強い守備で、勝ち点2を得た。そしてジュビロはライバル横
浜Fマリノス、名古屋グランパスと付き合うように、開幕戦を勝ち点0で終えた。