この授業はゲーテ・オブザベーションの授業です。日本ではゲーテというと文学のほうで知られていますが彼はシュタイナーのように多くの分野ですばらしい功績を残しています。ここではゲーテ自然科学で重要な "observation"(観察)することを学びます。自然を観察し自分と言う自然を見つめる。それは、観察するもの観察されるものとが一体化すること、それらの間にある見えない壁を取り除くこと。あなたのすぐ近くにある自然界のもの、花や木などを少しの間観察してみてください。主観的にそして客観的・科学的視点から自然界に恋し、自分という自然を愛した人の”まんなか”からは信じられないものが生まれてくるように感じます。わたしはゲーテの作品にはあまりなじみがないのですが彼の印象はいつも日本の宮沢賢治を思い出させてくれます。いつもいつも宮沢賢治の作品の中でわたしは透き通った”まんなか”でその世界を観察することができるのです。そのときわたしの”まんなか”からはほうせきのような美しいものから、目を背けたいほどの醜いものまで湧き出てくるんです。
ここでわたしたちが授業でやった観察を紹介します。
*まずあなたは科学者としての目でそれを観察するのです。客観的にここの長さは、形は、色 は、香り は・・・。
*次に音楽家としての耳でそれを観察してください。それはどんな音を奏でています か。擬音 を使って表現してください。すーすー?ひらひら?ふいふい?ごりごり? びよん?
*今度はあなたの主観的な気持ちで観察してください。それはどんなですか?触った ら気持ち よさそう、いたそう、ふるそう、かわいい、気味悪い、明るい、寂しそう ?
*そしてまたそれをジーっと観てください。話しかけてみてください。質問してみて ください。
*最後にあなたは詩人になります。この観察を通して自分の中に感じたことを文字に 表現して みてください。
ところで今観察していたものは本物ですか?もしあなたが花を観察していたとしたら、それは本当に生きている花ですか?造花ではないですか?ではなぜ生花だと、造花ではないとわかるのですか?あなたの花は質問に答えてくれましたか?話しかけて来てくれましたか?私が観察した花は生花でした。私は花に質問しました。「何をそこでしているの?なぜそこにいるの?たのしい?」花が言いました。「何をそこでしているの?なぜそこにいるの?たのしい?」なぜそれが生花だとわかったのでしょう。・・・それは秘密です。