*天気*
 この授業を担当するのはDENIS。細くて顔がちっちゃくて目にビー球が入っているんじゃないかと思うくらい子供のうようにぎらぎらしていて、そこには真っ青な空と飛行機雲がみえそうなほど澄んでいるのです。その目を覗き込みながら授業を受けれるなんて光栄です。ここの学校の先生や生徒たちの彼に対する尊敬のまなざしはすさまじく彼の授業を受けてなぜ彼がそれほど尊敬されるのかがよくわかりました。彼の周りは常に風が呼吸していて私たちの中を行ったり来たりしています。しかし私たちにはその風を呼吸することはとても難しいのです。なぜなら彼の授業はまさに風のごとくあっちから吹いてきたと思ったらこっちから吹いてきて渦巻いてみたり漂ってみたりと私たちの教室の中で遊びまわっています。彼にとってみたら渦巻きもそよ風も台風もすべてひとつの風であり彼を通してしっかり呼吸しているけれども、私たちから見たら「いつの間にそよ風が台風に、いつの間に渦巻きがそよ風に、なぜそっちからそんな風が・・・・」とパニック状態に陥るわけです。アメリカの風だから日本人には少し慣れないところもあるのですが。もう少し英語しゃべれたらなあ。なんて思いながらDENISの風によろよろ吹かれていました。しばらくして彼の風を"見る"のではなく"感じる"ことができるようになったら自分の体が全てのいくつあるのかわからないあらゆる感覚(シュタイナーは人間には5つではなく12の感覚があるといっている。)を通してそれを呼吸し始めたのがわかりました。その瞬間面白いことが起こりました。なぜかハエが私の友人となったのです!!!みんなハエと友達になってみたいでしょ?それならハエがあなたの近くまであるいは手に遊びにきたらよーく彼らと会話をしてみましょう。「ハエ君、明日は晴れるかねえ。」"僕も今、雲君と風君に聞いて来たところだ。ちょうど太陽君も彼の愛犬ボブ*を散歩に出してたから明日は・・・"。冬になり寒くなると友人のハエ君たちにあまり出会わなくなってしまいました。こんな時天気が気になったら畑の牛糞さんの家へと仕事をしに行くのがいいのです。
*こっちでは太陽の周りにかかる虹のような輪をSUN DOGと呼ぶのです。ちなみに月にかかる輪をMOON DOG。昔ハンターたちはSUN DOGがでたら"太陽が犬を放った、明日はいい狩ができるぞ。"と信じていたそうです。確かに自然の動きとしては理屈に合った答えでした。
 ちなみに私は9月から、あのいまわしいハエを友達と呼べるようにしてくれたDENISの教えているゲーテ・スタディー(ゲーテ自然科学)のプログラムへ進もうと考えているところです。

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