この街

好きな街?

住民が、永住したいという気にならない街に、はたして観光客をひきつける力が出るでしょうか?

私は、いつも神戸・京都と奈良を比較します。
神戸はあの震災の後に(細部にはいろいろとひずみはありますが)復興し、ルミナリエを広く知らしめて、ルミナリエ以外にも観光客をとても多く他府県から集めています。
京都は、観光といえば京都、若い女性の憧れといえば京都で、全国から観光客を集めます

この正月に、京都に出る用事があり、京都市営地下鉄でこんな会話を聞きました。関東から友人同志で観光に来られた50〜60歳台の女性グループ「・・・奈良は田舎よねぇ、以前にひどい目にあったわ。不便でねぇ・・・」そう田舎に違いない、確かだ。しかし、そんなに断言されるって?観光客をどんどんひきつけたいのに、このいわれようはいったい何が原因なのか?決定的な何かがないのだ、あるいは、決定的な何かがあるのだ・・・。

ここから私の勝手な思考が始まります。

決定的な何かは、今奈良に住んでいる人が、奈良をすきかどうかということ、奈良が好きで永住したいと思っているかどうかということ。

神戸の友人はほとんどが口をそろえて言います。「神戸が好き」「神戸に住みたい」「ずっと住みたい」「住めないなら、遊びに頻繁に行きたい」「神戸が、す・き!」

京都といえば、恋?失恋旅行?舞妓さん?おしゃれ?革新?何かいいところみたい。京都に住んでみたいというのは私の弟でした。彼はまんまと京都に住んでいます。きっとひきつける何かがあるのでしょう、京都には。

神戸、京都に住んでいる人で、神戸京都が好きという人の割合は、きっと高いものだろうと想像しています。

FM京都があります。FM神戸もあります。聞いていると、町の情報が発信されています。フッと、いってみたくなるような魅力を感じるのは、私の先入観(住んでいる人がわが町を絶賛するという情報)のせいかもしれないし、広く一般的なことかもしれません。

さて、奈良はどうでしょう?

奈良が、住んでいる人から絶賛されたのを聞くことは・・・あまりありません。これは単に私だけかもしれませんが。
観光名所を素晴らしいとほめたたえられる事はよくあるのですが、町を誉めているのは稀です。と思います。

確かに観光名所は素晴らしいのです。
観光するには、便利がちょっと悪いほど、広広として、自然のまま残ったところが多くて、まだまだ、夢を見ていられそうなそういう土地です。
私はその点は大好きで、特に橿原には藤原京跡がありますが、高層の建物がなくて、万葉の昔人が見たのとそれほど変らない稜線が見えます。

関東からの観光客の評価については、イメージしている観光が違うのだ、そう言われました。京都が好きな人間からの分析?・・

京都は観光の街、ハイヒールで歩いてもいい街
奈良は必ずウォーキングシューズで訪れなければいけない街

奈良は何もないことを承知で、探検するところ
健康のために歩く目的で訪れればいい

奈良は広いってことを知っておかなくてはいけない
広くって、だだっ広くってそれが魅力の場所

観光客はそれを間違ったまま訪れると失望するのだ

ご明察

それが魅力の奈良ですから!

私は観光局ではありませんが、そういう感覚を持って訪れてください。皆様。

ところでなぜ、奈良の人は、自分が住むところを絶賛しないのでしょう?

先日テレビで、奈良方言というタイトルの番組がありました。
ついついじっくりと見てしまいました。うんうんと納得しながら、所々、いやいや違うよとちゃちゃを入れながら・・・。

そのなかで、京都に遷都のとき、古いものはみんな置いてきぼりだったから、言葉も古い言葉が今も生きているのだ、という解説がありました。奈良では、万葉の頃の特異な言葉使いが今もちゃんと生きているのだそうです。

なにか奈良の人は「どうせ置いてけぼりの街だから」って思ってないかしら?
しかし、今の行政がわざと置いてけぼりの立場に甘んじてるのでは?とも疑ってしまいます。

ここで、奈良という広い範囲から、橿原という1地区に限定してみていきたいと思います。

 

back | next

home