暮らす街
深夜には・・・
橿原市は奈良県の「中核都市」なんだそうです。人口は平成13年1月現在、12万5千人くらいです。住宅地と、農村が混在する市です。すぐ近くに、田圃や畑があって、とてものんびりできます。ちゃんと息が吸えます、というのは、大阪に比べたら・・・空気がきれい・・・水もおいしい・・・空が広い・・・
空が広いって、どういうことかというと、東から西にお日様が動いていくのをちゃんと見ていることができます。
今日のお天気はどうかしら?と空を見ます。そんなこと、あたりまえやん、とおっしゃる方もおおいと思います。そう、あたりまえの事なのだけれど、私自身、お天気は天気予報で知るものだと思っていました。変ですか?こちらに来て、近所の高校生が、晴れてるのに傘を持ってる朝、「?」「降るよ」・・・降りました。「なんでわかるの?」手品を見ているようでした。こちらに来るまで、私は空を見ていなかったのです。思い知らされました。
最近、的中率は?だけれど、自分で納得する程度になら、お天気を予想する事は空を見ていると誰でもできるものだとわかりました。大阪からこの地に来て、何がいいかって、この空です。こんな事で感激してすみません。
そういういい所だということは、つまり人口密度が低いということです。中途半端に低い・・。この中途半端というのは曲者だと思います。
こんな事を聞きました。
最近は、ご夫婦そろって自動車の運転ができるという方の割合は多くなっていると思います。橿原市は、前にも書きましたが、公共の交通網(バス)が便利にはできていないようです。これは、中途半端に低い人口密度>利用者が少ない>本数が少ない>では自家用車を利用する>ますます利用者が少ない>本数が減る>ますます利用者が少ない>>>という、悪循環の見本で作り上げられてきたものだと思います。ですから、特に、ご夫婦で運転できるというご家庭があたりまえのようになっています。(そのせいではなくて近年の運転免許保持者数は文句無しに増加していますが・・・)
でも、もちろんそうではないご家庭もあります。
これは、自動車免許を持っている夫と持っていない妻という設定の友人夫婦のお話です。
ある日、仕事から戻ったご主人が体調の異常を訴えられました。しかし、すぐに治まったので、そのまま様子を見ていました。ところが深夜になって、再び体調の異変が出たので、奥様が付き添って救急車で病院へ行きました。処置をしていただき検査もしたけれど、たいしたこと無くて大丈夫だ、とのこと、「帰っていいです」と、ドクターの帰宅のお許しが出たのが、深夜の2時半ごろでした。
さて、来たときは救急車でした。すると、帰りは、やはりタクシーしかないでしょう。もし、他の家族が心配して家で待機していたのなら、電話して迎えにきてもらうっていう手もあります。しかし、ご夫婦2人のご家庭です。やはりタクシーしかないでしょう。
ところが、タクシーの営業は深夜の2時までなのです。私はこのお話を聞くまで、そのことを知りませんでした。そのご夫婦も、そのとき(さぁ、タクシーを呼びましょうと公衆電話に向かったとき)初めてそのことを知りました。
選択は、病院の待合室で夜を明かすか、歩いて帰るか・・・。他になにかいい方法はあるでしょうか?もう少し早い時間ならば友人に頼み込んで、、と言う方法もあろうが、まさか2時半には・・と、おっしゃっていました。
なにかいいアイディアがあれば教えてください。
中途半端・・・これがネックだと思ったのはここです。
大阪の真中なら、2時半はまだ活動的でしょう。タクシーも営業している?反対にもっともっと不便なところだったら、病院の処置にあたったドクターが、帰りの足が無いのだということに気づくと思います。そういうことができるかどうかは知りませんが、空きベッドがあれば、そこで休めば?とかって、配慮が・・・・??そんなことはない?でなくても何か、もう少し人情のある手の差し伸べようがあったのではないでしょうか?中途半端に広くて、人口があって、という市にはどうにもならないことでしょうか?
翌日は平日だし、仕事もあるし、ご主人の体調も心配ない状態になったし、幸い自分たちは若いし、歩けるし・・・彼らは、歩いて帰ってこられたそうです、1時間くらいかけて。
こういうことは滅多にない例外だろうかと、考え込んでしまいました。
かってに解決策を模索しました。
市が、タクシー会社と協定を結び、救急病院に深夜少なくとも1台のタクシーを確保する。
もし、誰も利用がなければ?
もし、数組の必要な人が同時にあったら?
もし、緊急じゃない人が悪用したら?(飲んだ人が便利に利用するなど)
実現可能なのかどうか、有効なのかどうか、よくわかりません。
もっといい方法もきっとあるに違いない・・・
私は、今度同じ状態になったら、電話すればいいと友人に言いました。友人は、運転免許をとろうかなと考え始めました。