ミネラルバランス

今や栄整補助食品が大流行でいます。その原因としてつえられるのが、好き嫌いにある偏食と同じように、農法の変化や地力の奪えにより食卓に上る食品の栄養価が著しく減少している事があげられます。今の食事のとり方では栄養が偏ってしまい、補助食なしでは健康が維持できないと考えている人がかなり増加のしています。
1950年頃の野菜、現在、私達が口にしている野菜の栄養価を比較してみると、キューリでは11分の一、トマトでは八分の一、大根では。四分の一に栄養価が下がっているという報告もあります
では、何故こうなってしまったのでしようか。ハウス栽培や農薬・化学肥料などが考えられますが、本当のところは一体どうなうているのでしようか。今、日本の土に何が起こっているのか!その一つの答えとして、エリック川辺さんの理論をご超介致します。
その前に川辺さんと古川青年会議所の出会いについてお話し致します。
古川青年会議所では、大崎耕土の土をテーマにしたまちづくり「土壌圏構想」を推進しています。従来、土についての様々な研究をしている中で、農学博士エリック川辺さんの理論に出会いました。
博士の理論の特徴は、土中のミネラル・徴量元素のバランスを改良して健全な土に戻し、良質な作物を育てることです。現在の農法ではリン酸が強くなり過ぎ、カルシウムを初めとする数種類の微量元素が破壊され、土中のミネラルバランスが異常な状態に陥っているというのです。では、どうすれば健全な土になるのでしようか。
実際に日本で川辺さんの理論を実践している方をご紹介しましよう。
北海道在住の大野泰裕さんは、オーストラリアの農業実習に参加しました。そこで川辺さんと出会い、前述の理論を用いた農法に関心を持ち、帰国後、川辺さんの指導を受けながら、実践したのです。
作物の中心は馬鈴薯と砂糖大根です。彼は早速、畑の土壌分析を行い、土に必要なミネラルと作物に必要なミネラルの両方を補給しながら土壌改良を進めました。具体的には、一ヘクタールに100 から500 位のカルシウムを入れているそうです。現在主流になりでいるリン酸系の肥料は、ほとんど施していません。それでも収穫量は以前と変わらないどころか、改良された畑で採れた作物は、中味が充実し食味が豊かになり、商品価値が上がりました。馬鈴薯については澱粉価が数%、砂糖大根についても糖分価が上昇しました。大野さんはこの農法を通して、土が待つ本来のミネラルバランスを健全なものに変えると、作物は丈夫で美味しいものになり、少ない農薬と肥料で豊かに育つということを確証しました。農業は収量から質、外見から中身への時代へ入ったようです。
丹精込めて作った作物が消費者にどのような評価を受けているのか分からないことは、今の農業の欠点に思われます。昨今、消費者は食品の栄養価や安全について非常に敏感になっています。大野さんは将来、自分たちの手で土の分析をし、土壌改良を行い、納得できる「土」を作り、その畑で採れた質の高い、そして安全な作物を直接消費者に届けたいと考えています。
人間の健康は、良質な作物を摂取することで維持できます。しかし、これを育てる健全な土がほとんど消え去ろうとしています。やはりこのままでは栄養補助食品なしでは健康でいることが困難かも知れません。余談ですが、亜鉛というミネラルが不足すると左脳の働きが鈍くなり、視力の低下を招くと言う研究結果が報告されています。