| 3日目 | 豫園商場・新世界商城 |
●冬 某日
●快晴;昨日よりさらに筋金入りの寒さ
●起床7:00→ホテル朝飯→タクシー→豫園商場→甘栗2個食う→豫園商場南側界隈の裏路散策→店で牛羊毛セータ購入→豫園商場南翔饅頭店(ショーロンポー昼飯)→タクシー→淮海路散策→パソコンビル→マクドナルドでコーヒー→タクシー→外灘北の外?飯店(工事中)→外白渡橋散策→黄浦公園散策→北京東路→上海友誼商店→タクシー→成都飯店(休み)→歩き→崇徳路→柳林路→西蔵南路→新世界城→同城最上階で晩飯→同城でCD購入→人民広場駅構内売店で録豆餅菓子購入→地鉄→衡山路駅→何なんだこの遠さは→好望角飯店
●(pay;\245.3)\18;豫園行きタクシー/\0.5;甘栗/\70;牛羊セータ/\15;ショーロンポー/\10;淮海路行きタクシー/\3.8;マクドナルドコーヒー/\15;海?飯店行きタクシー/\20;上海友誼商店チョコレート/\15;成都飯店行きタクシー/\10;麻婆豆腐(新世界商城晩飯)/\15;チンゲン菜茸炒め(同)/\15;イカ野菜炒め(同)/\10;サントリービール(同)/\12;CD(新世界商城)/\13;録豆餅菓子(人民広場駅)/\3;地鉄切符
●3日目最後となった.窓のカーテンを開ける.雲一つ無い快晴だ.フロントのおねえさんにデポジット200元を,最後の日だし買い物をしたいから戻してくれないか,でなければデポジット分を日本円に交換してくれないか帰りに戻されても使えきれないだろうしと英語で交渉してみた.空港で両替してくださいとまで言われ断られた.やはりだめでしたか.とすればと,2千円を両替することにした.なんとこのおねえさん,どう勘違いしたんだか813元と両替証明書に書いている.正したら千円札2枚をシゲシゲ見てた.
軟弱になりホテルのロータリードアを出ていきなりタクシーに乗り込んだ.
豫園に到着しぶらついた.ガイド本で下町界隈と書いているところを歩いてみることにして.裏路に入った.道端で,何の鳥だろうか,毛をむしられて,ぴくぴくしながら並べられて売られていた.干したサメが吊るされて売られている.草魚かな,大きい川魚が注文を受けて,タライから出されて,アスファルトの上で,さばかれ売られた.小路を覗きこむと共同の流し,水道がある.その向こうに高層ビルが見える.この極端な組み合わせがなんとも不思議な風景だ.
再び豫園商場に近づいたところで,セーター屋を覗きこむ.店のおばさんが親しげに声をかけてきた.セーターを進められた.英語が使えないから,筆談とジェスチャーでしきりだ.130元の,後ろの壁の高いところに掛かっていたものを竿でもって引っ掛け引き寄せて取って見せる.最高級風なことを言っている.商品札には牛羊毛と書いてありマンモスのような絵が書いてある.なんの毛なんだろうこれ.色がイマイチだなあ,隣りの真っ赤なのでこの毛のセータは無いのかと訴えたら,無いと言う.これは牛羊彩,米黄色といって流行なのだ風なことを書いて返す.柄もイマイチだなあ,隣りの模様入りのような物で,牛羊毛は無いのかというと,無いとも言う.じゃあと赤と模様入り2つで100元と言ってきた.2つも要らない.本当に良い品なのだからとライターで毛を燃して見せようとする.そこまではやらないでいいと,とめた.マンモスを70元にまけるというし熱心さに折れて買った.すぐさま着替えた.これは温かい.着ていたのは薄いくて寒かったもの.
豫園商場に入り,昨日の学生さんが勧めたショーロンポーを食べてみようと,南翔饅頭店に向かうと長蛇の列だ.この列はテイクアウト向けで買った客はその辺りに腰掛けて美味そうに頬張っている.僕はせっかくだからと店の中に入り2階にあがる.席が空くのを待つ客で混雑していた.先に食券を買うシステムのようでまごついていたら店の女の子に声をかけられた.通じないと判ったらそれではと,別な女の子を呼んできて英語で応答してくれる.しかし日本と違って英語をよく勉強していること.聞けば16個で15元という.ひとりで16個は多いから半分のないの,と聞いたら無かった.待ちを覚悟していたらその女の子が奥に案内してくれて,相席のひとつ空いたテーブルに座らせてくれた.左がカップル,右がおばあちゃんと男の子とお母さんだった.カップルの男性がたれを皿に注いでくれた.蒸篭がきた.ひとつ箸でつまんで頬張る.ほっほっ,熱い,そしてスープが皮で包まれた中からでてくる.たれは紹興酒ベースのものでやや塩辛く美味い.どうにも全部食べきれなくて,数個残してしまった.
後にして,タクシーで淮海路に向かった.地下鉄に沿った通りで,ファッショナブルなところとガイド本にある.渋滞にハマってしまい動かなくなったから降りて歩いた.風が寒いこと.
淮海路はきらびやかなビル群が連なる.電脳なんとかと入り口の広告にあったビルに入ってみた.秋葉原の雰囲気だ.小口の店が連なっていた.パソコンがキットで売られている.ノートパソコンや液晶ディスプレィは目にせず普及してないようだ.
通りに出て歩いた.日本風のラーメン屋があって繁盛していた.ショーケースのなかにうな重があり,札に「うた重」とある.どこかのレストランでもたしか,「うたぎ焼き」とあった.「な」の文字が無い.まあ,こちらでは「な」でも「た」でもどうでもよいことだ.デパートや靴屋に入って品を眺めるがさして欲しいものが無い.マクドナルドでちょっとお茶飲んで休憩にしてタクシーに乗る.
外灘と電視塔を一望できる,外白渡橋に着く.橋の上で,おじいちゃんが卵やら串刺し豆腐やらを煮こんでいる.これを食べるのは勇気が要りそうだ.こげ茶色のジャージ着た少年がカメラを持って黄浦江を航行している船を撮っている.愛想の無い顔で,船を背に撮ってくれと中国語でせまってきた.愛想のない子供だった.しようがないと,シャッターを押してやった.子供は子供らしくニコニコすべきだよなあ.にしても寒くないのかそんな格好で.
黄浦公園に入る.毛沢東像を眺めて,今日もあの自称画家がいるかなと見回すがいなかった.天気が良くて見晴らしがいい.電視塔を背にした品の良い老夫婦がシャッタを頼んできた.ボタンを半押しでロックしてどうのこうのと,このハイソなおばさんの英語が流暢だ.なんでもヨーロッパに住んでいたと言う.旅行ですかと聞いたら,いや上海地元ですと言う.
「Have a nice trip.」
だってさあ.
可愛い小学生ぐらいの少女を,電視塔を背にしておばあさんが撮っていた.僕もとシャッタをお願いしたら,その少女が押してくれた.アールデコ調の建物群を背にして撮ってくれた.
「私,日本が好きで,日本語を勉強しています.」
「そうですか,いっぱい勉強してどんどん好きになってください.」
美しい日本語を話す愛くるしい少女だった.子供はこうでなくっちゃナア.自慢げに笑みを浮かべて見守るおばあさんもいい.
だんだん陽が傾いてきた.ああ,これで最後か上海もと,やや感傷的になる.近くの友誼商店に入る.地元特産品やら品が充実しているとガイド本にある.品数が豊富だが,どうも店員の接客態度がよくない.国営だからか.剥製の襟巻きを買って帰るのは規制は問題ないかいと聞くと,オヤジ店員め,一言英語で問題無いよと横柄な態度だ.客に色々説明して薦めるもんだべ,とか思ったけれど,まとわりつかれるのもウザいし,むしろいいのだろうか.お菓子コーナーでの女性店員もペチャクチャ喋りっぱなしだ.なんだか.
とっぷり陽も暮れて,晩飯と,ガイド本が勧める成都飯店に向かう.裏通りに入り込んで見つけたら休みだった.ここは休みかいと,身振り手振りで対面のテイクアウト店のオヤジさんに訴えてみた.そうだよ休みなんだよ.それよりここのをどうだい風なことを喋っている.ガイド本を見せて,ここで食べたいのだと訴えた.あっちは金持ちが行く店だよ風なことを言ってたような気がした.愛想よく働く女の子やニッコリのこのおじさん,そして風格有るだんまりおじさんといい,人情味のある店だった.ビールが飲みたいから持ち帰りはと,仕方なく繁華街の人民広場を目指して歩いた.
新世界商城に到着した.たしか最上階がフードコートだったと向かった.この広いフロアー全部がレストランで,周りにいろんな店があって,それぞれ並んで料理を取ってテーブルで食べる.鉄板グリル付きのショットバーのようなオシャレな店もある.一番混んでいるところが美味いだろうと店を選んだ.見本に札が付いていて,価格と料理名が書いてある.喋られんもんだからとノートに書いて食券を買った.マーボー豆腐,イカと野菜の炒め物,チンゲン菜と茸の炒め物のようなものを作ってもらって,隣の店からビールも買ってきて席についた.一皿の盛がよく量の多いこと.チンゲン菜の料理は美味かったなあ.イカはちょっとやばいかなという味だったけれど,よかった大丈夫だった.回りからジロジロ見られながらも,気にしない.食べている光景を撮ってくれと,隣のテーブルのおじさんに写真まで頼んでしまった.平らげて「老好吃」とノートに書いて店の厨房に見せたら,おばちゃん大喜びして手を振ってくれたよ.
商城の各階を色々見て回った.この商城は朝の9時から夜の10時までやっている.中央の吹き抜けのせいだろうか店内というのに寒い.所持金が心細くなってきたから念のためにと,両替できるかと店員のおばちゃんにきいたら,ここのは終わったけれど,通りのすぐそばに銀行があるよと筆談でいう.一体何時まで活動しているんだか上海は.便利な街だ.にしても国営商場とは応対がとても違い丁寧だ.よくこっちで耳にしたダンスミュージックのCDを買おうとノートを出して題名書いて,聞いても通じない.口ずさんでみれば,これこれ,これだよと言う顔して1枚持ってきた.もうひとつ,エーオーエーオーの曲を口ずさむがこれは知らないという.女性店員を連れてきて,また歌わせる.恥ずかしいのなんの.やはり知らなかった.しようがないと,1枚だけ買った.
さあてもういいかと,両替はやめて帰ることにした.20元しかないがタクシーは大丈夫だろうかと,英語を上手く話すエレベータ脇の案内の女の子に聞いてみることにした.20元で足りる,おそらく十分でしょうという.したら隣のおばさん,地下鉄を使えば3元でそのホテルまで行けるよ,と言う.歩くのがいやなもんでとジジくさいことを言ってしまった.礼をいい後にした.
人民広場駅前,ここも最後かと,写真を撮った.タクシーと思ったが,もしかしてあの美しい人にまた会えるのではないかと期待して,地下鉄に乗って帰ることにした.駅に入れば9時過ぎたというのに,売店がこうこうと明かりを漏らして開いている.若い店員さんが働いていた.電車では座れて,衡山路駅に着く.あの美しい人は現れなっかた.残念だ.
地図を見て,通りを確認しながら歩き始める.歩いても歩いても次の横切る期待の通りになかなかぶつからない.寒くなってくるし,ひと気も無いし,なんなんだ.確かに地図によればこの通りを進むことでよさそうなのだが.歩くこと30分も経つが,岳陽路になかなか出ない.交差点に出たが知らない通りだ.右手に背の高いビルが2つあって,ホテルのようでもある.通りかかった,若いカップルに英語で声をかけて聞いてみた.女性が応えてくれた.気の強そうな女性で,いきなり交差点のど真ん中に飛び出てタクシーを引き止めて,窓をガンガン叩いて開けさせ,ホテルを聞く.あっちだと,2つビルある方を怒鳴り不機嫌に運ちゃんが指す.女性に礼を言って向かう.この女性に圧倒された.にしても強いのは中国でも女性か.そのあいだ男性はただボケッと突っ立っていただけだものなあ.
やっと着いた.フロントのお兄さんに愚痴を言ってしまった.寒いわ,遠いわ,何で1時間(ちょっと誇張したかな,50分ぐらいかな)も歩かなきゃいけないんだ,正しい地図を教えてくれよ,と英語でからんでしまった.明日知っている人が路を教えるよと言ってくれたけれど,考えたらもはや不要なんだわ.
やれやれと部屋に戻る.なごりおしくも,寝入る.
以上で 3日目 おしまい