のKauffman
Stadium
とえび
(初めまして!
)
一時間強のフライトを終えて、やっとこさ例の酔っぱらい
Albertから解放されました。飛行機
を降りて尚「Yoko、君に会えてうれしかったよ。電話
待ってるよ」などと騒いでいるので、もうその場から逃げるように?!空港の荷物
受け取り場に一目散に急ぎました。そして、そこには一人の日本人
男性。アレクサンドリアにはめったにいないアジア人です。それがらいさん
だとすぐにわかりました。そして彼に会えて心からほっ
としました。(笑)自分をそこで待っていてくれたということが飛行機
の一件のあとだったせいかすごくうれしかった
し、なんだからいさん
がやけに頼もしく見えた
のは、きっとあのAlbert
のおかげ?だったのでしょう。(爆)
(アメリカ
でがんばっているらいさん
)
ワシントン州の大学に通った後、アメリカのスポーツ業界
で働くという夢
をかなえるためにがんばっているらいさん
。一年半ほど前にこの
ロイヤルズクラブ
をはじめた時に、サイトをリンクさせていただいた縁で友達
になりました。そして、そのらいさんがルイジアナ州の独立リーグAlexandria
Acesで働き始めたのが今年の春
。「この夏またカンザス
に行くんだけど」という話になった時に、「それだったらルイジアナも近いし一度よかったら遊びに
来ない?」と誘っていただいたので、以前からいろいろお世話になっていたらいさんに一度是非直接会ってお礼
が言いたかったということもあってカンザス
に行く前に足を伸ばした、という次第でした。(らいさん
について詳しく知りたい方は、らいさんのホームページをご覧下さいね。ちなみに左上のうちわやスケジュール表はらいさんがくれたものです。)
(街を案内
してもらう)
空港からまずはらいさん
が手配してくれた、AcesのGMも御用達というモーテルRamada
Innにチェックイン。GMの名前で予約してくれたということで、安く泊まれることに感激
しつつ、そこに持ってきた荷物
入れて、ご飯を食べに近くの人気のステーキ
ハウスに行きました。でも、そこがあまりにも激混み!40〜50分待ちということで、その間らいさん
の仕事場でもあるAcesの球場
Bringhurst Field(くわしく知りたい方はこちら)を案内してもらいました。
(1934年にオープンした歴史ある
球場
)
街の中心部にこの球場
はあります。球場横の駐車場に到着して車
から降りると、うっそうと茂る深い緑の木々
の中から動物
の鳴き声が聞こえてきました。「動物園が隣りにあるから」とらいさん
が教えてくれました。右上の写真は球場
の入口の看板です。入口の前でらいさんからいろいろ話を聞いていると、たまたままだ球場に残っていたオーナーが車
で通りかかり挨拶をしました。
しばらく車
に乗ったままのオーナーと話をした後、らいさん
は自分が持っていたカギで入口を開け
、中を案内してくれました。そこは多分正面入口ではなかったのだと思いますが、入ってすぐにテーブルとイス
が置いてある一角がありました。ここでおそらくご飯を食べながら試合を楽しむ場所なのでしょう。そして、この写真の左側にはお手洗いがあるのですが、そこにやせた子猫
が一匹いました。住み着いているようです。らいさん
に言わせると他にも一匹がいたようなのですが、最近はあまりみないかも?ということでした。
(別格の輝きを放つ
緑の芝
のフィールド
)
とても落ち着いた静かな空間。夕暮れ時、アメリカ南部ルイジアナの湿気
をたっぷり含んだ、真夏
のまだ熱のこもったままの空気が肌にじっとりと残ります。普段お客さんと応援
と選手の熱の入ったプレー
で活気に満ちあふれているその空間は、何とも言えない静寂に満ちあふれていました。らいさんとは「モーテルに一眼レフ
のKiss
くんを置いてきちゃった。ここに来るのがわかっていたら持ってきたのに」「しょうがない、手持ちの"うつるんです"
で写すね」などと言って写真をとりつつ、自分
が今ここにいる、ということが何とも不思議に感じられました。
美しい緑の芝
が静かに呼吸しているフィールド
。いつかちょっとだけ目にした、映画Field of Dreamsのあの場所がまるで目
の前に広がっているかのような錯覚。ここの球場
はかなり古い造りで、決してきれいとは言えない建物ではあります。観客席の床も木造で、所々隙間から下が見えて、歩けば怖いぐらいぎしぎしときしみます。それでも、このフィールド
だけは別格の輝き
を放っていました。今にも試合が始まりそう
な、わくわくした気持ち
が自分の中に芽生えて
くるような。体の一番奥から生まれてくる熱い歓喜
が今すぐ手の届くところにありそうな。なぜ目の前のらいさん
という男性が、はるばるアメリカ
まで来て苦労しながら言葉
を覚え、野球場
を仕事場に選び、どんなに仕事がハードで忙しくて大変でもがんばれるのか少しだけその理由を教えられた気がしました。

(らいさん
と語ること小一時間
)
そしてしばらくの間、静かな観客席でらいさん
と二人でたくさんの話をしました。この球場
での仕事のこと。朝から晩まで忙しく働きづめであること。これから先彼がどんな風に生きていきたいのかその夢
について。約八年前に日本
からやってきて、苦労しながら英語
を学び、そして今ここでインターンをするに至ったこと。ワシントン州の学生街から、車
をはるばる飛ばして数日かけてやっとここにたどり着いたこと。途中移動中に、何もない所でタイヤがパンクして車がスリップした時は、死ぬかもしれないと思ったこと。
「二人でこうしてここで会って話をしているなんて、ホント不思議だよね。人生って何があるかわからないものだね」などと美しく整備されたフィールド
を見ながら、本当にここに遊びに来てよかったな
とそう感じていました。
(アメリカ
で生きていくということ)
今こうして目の前にアメリカ
の文化があり、生活がある。そんなことを実感させてくれる球場
でした。特別な日の喜び
というよりも、日々の生きている当たり前の生活の中での小さな喜び
が、ぎゅっとここの球場の数十年という歴史
の中にはつまっているのです。その歴史
を目の前にしながら、らいさん
は将来できればアメリカ
で生きていきたいと、そしてそれがいかに難しいことであるかについていろいろ真剣に語ってくれました。
彼をここまで夢中
にさせるもの。一人の人間が一生をこれに賭けていきたいと思わせるほどのすごい力。その不思議な魔力がベースボール
にはあるのです。この古いアメリカ
の片田舎の街のBringhurst
Field球場。ここは人々の心の奥底にある野球
への情熱
を静かに掻き立て育み続ける、そんなアメリカ
の人々の息づかいがそのまま耳元までささやきかけてくるような特別な場所。まるで祈りを捧げるための聖地
でもあるかのように感じられてなりませんでした。(2003/8/9)