消えて亡くなれ(前編)
6月27日水曜。本日は、いわゆる中間発表会が行なわれる日だ。
俺の発表は既に2週間前に終了。コニーの発表が先週終了。
今日の発表はイネとタカオの2名である。
この2名、当然中間発表など初めてだ。何から何まで知らないことばかりのはず。どうやってパワーポイントのファイルをvaioに入れるのか。発表はどれぐらい喋ればよいのか、どのようなことに注意すべきか、この資料に間違いは無いのか・・・等、講座の先輩に聞いておくべき事項は山ほどある。
だが、何も聞いてくる気配は無い。
むしろ無視されているかのようだ。
俺は聞いてこないものには何も教えない主義である。カン先生もそれに属する。それこそが大学、それこそが研究室の姿である。
朝から何回も彼らの横を通るが、相変わらず何も言ってこない。何も聞こえない。うーむ、これでいいのか。何か面倒見てやるべきか・・・
いや、ここは放っておくべきだ。
世間の厳しさを知れぃ。そして俺は3限目に出向き、研究室は学部のみとなった。
講義からの帰り道、発表のある部屋を覗くともうプロジェクターが用意されていた。
「なんだ、知ってるぢゃん。」
安心して研究室へ戻る。するとvaioも位置が変わっていた。ああ、なんだちゃんとファイルも移し終わってんだな。と、まずは一安心。カン先生に戻ったことを報告し、発表会の準備を始めた。
とりあえず、コンセントと延長ケーブルは俺の管理下にあるので、当然俺が持って出た。発表する学部生も教室に移動を開始した・・・・・?
何で手ぶらやねんっ!
突っ込まずにいられるか?この状況。
自分達が、さぁ今から発表しようとしている時に、手ぶらって何やねん!普通は講座の先輩が荷物を運んでいるなら手伝うのが普通。さらに言えば俺は今日は聞く立場やねんから、発表する立場の者が発表の準備までするのが普通と違うんかっ!
イライラしながらvaioとプロジェクターをセットアップ。手伝おうともしない馬鹿ども3匹には、ただ呆れるしかない。
全ての準備が整い、俺はvaioの電源を入れた。win2000は相変わらず起動が遅い。
更なる怒りが俺を襲うのは、起動完了からすぐのことであった・・・。
後編へ続く→
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