Pentium 4-1.6GBの真実




野人氏とコニー氏、依然として研究テーマ決まらず。
このまま学部生到着まで粘るつもりかね。
それとも教官が折れて二人一緒でいいよというのを待つ牛歩戦術かね。
まったく腹立たしい人たちだ。

そんなある日、実験室から久しぶりに研究室へ行った私は、カン先生と野人氏とコニー氏が、なにやらカタログを持って話し込んでいるのを見た。
パソコンの台数が足りないので、補充を要求するという事だった。
補充ネェ。まぁ必要でしょうな。
CPUがMMXPentium-200MHzのパソコンを現役で使ってるぐらいだからねぇ。
それに、入ってくる学部生に行き渡るだけの台数が無いし。
さすがに学部生が来て、「コレがキミのPCだ!」と言われて、5インチのフロッピーディスクドライブが搭載されてたら発狂して暴れるかもしれない。

現在の最速機はPentium3-800MHzで、4台ある。そのうち2台は社会人ドクターとカン先生が使用している。2人ともシミュレーションを四六時中やってるよーな研究だし、なにより身分が高いので必要でしょう。
俺はPentium3-600MHz機を使ってる。コレでも二番目に速い機体なのだが、PCIバスが全部塞がるほど色々なもの(レーザー変位計・ADボード・SCSIボード等)を搭載しているので、同時にいろいろ使うと、CPUの処理能力限界とメモリ不足でシステムエラーが出るほどである。せめて2台あれば・・・の状態だ。

私もパソコンを買うのには反対ではない。むしろ買えと言いたい。
入ってくる学部生をガッカリさせてはいけないと思う。
ウチが一番コンピューターを使いそうな研究室だからだ。
しかし、彼らの買おうとしてるPCのスペックが気に入らん。

・CPU Pentium4-1.6GB
・メモリ 512MB
・2台ともCD-RW搭載

まぁ、確かに時代が時代だから、普通に買ってもそうなるだろうよ。
しかし、学部生に回すパソコンが無いから買うと言っておいて、なんでそんな高性能機を2台だけ買う必要があるんですか。
単純に、kappaのPC換算で2台分の性能じゃないですか。
「CPUをCeleron1.2GB、メモリは256、CD-ROM付き」にしたら、3台買えます。
本当に学部生のためって言うなら、3台買えるほうを推し進めろよ。
それでも3台とも現在のPCより処理能力は高いんだから。

彼らの魂胆は見えている。他人より高性能機を使いたいのだろう。
となりの研究室のやかましい客人が、学校の予算で自分用研究機買ってもらったと自慢しておったから。きっとその影響だな。
しかもCDRWは研究のバックアップに絶対必要だとコニー氏は激しく主張していたが、言い訳臭すぎてまともに聞いてられない。研究のバックアップなんてものは、基本的に年に一度取るか取らないかでしょう。
ソフトの不正コピーと音楽CD焼きにしか使わねーだろうが、オマエラナラ。

彼らが帰った後に、カン先生と話す機会があったのでコレでいいのかどうかを、こっそりと聞いてみた。しかし、カン先生の言い分は以下のようなものだった。

新しいPCで心機一転、勉強してくれるなら安いものだよ。どうせ彼らは誰のテーマに転んでもシミュレーション(数値計算)を頑張らねばいけないから、結局は高性能機が必要なんじゃないの?
まぁ、予算的には問題ないし、昨年度の院生の研究の中でなら最も予算を食ったkappa君の研究が一段落ついたので、買うのも良いんじゃない?

先生・・・それを言われたらグゥの音も出ません。
講座研究費を300万円近くも使わせてしまったのでねぇ・・・。

しかし、私は一つ言いたい。
これで高性能機を使いこなさなかったら許さん!
ということを。

野人氏はワードすら使いこなしていない事で有名だ。
グラフや写真の貼り付け方法を知らなかったので、ハサミで切り取って貼り付けてコピーして・・・をやったよーなヤツだ。てか、今でもまだやってる。
ウィルスに感染させて、去年1台PCを潰しておいて、俺に代わりにOSの再インストールまでさせておいて、礼の一つも言わなかった人間の分際で、
何が「速いパソコンがいいよねー」だ!
そういうセリフは能力の限界まで使い切るような研究に着手してから吐け!
コニーもCD-RW使って音楽CDコピーしまくってばかりの研究生活に突入してたら、
俺の鋼の拳でそれに応えてやるから覚悟しておけ!
言ったからにはバックアップは月に1回ぐらいマメに取れよ!

要するにインターネット専用機にするつもりなら、Gatewayでも使ってなさいってこと!

猫に小判、豚に真珠、野人にPentium4。
新しい諺(ことわざ)として使えないだろうか。