対野人連盟
中間発表二日前。
学部生が数名居残って、資料を作っている。
俺は某実験室の冷蔵庫を整理していると、賞味期限の切れたビールが大量に出てきたので、ホクホク顔で学部生のいる研究室に行った。
無論両手にはビールが抱えられている。(笑)
俺は今日呑んでも間に合う・・・・ようなペースでやるから大丈夫だ。(たぶん)
学部生248の世話をしながら呑んでいたが、どうやら学部諸君も呑みたくなったらしい。
248が我慢できずにビールを箱ごと取って来たのを皮切りに、なんと小規模な飲み会が始まってしまった。
「では、みんなの資料完成を祈って、乾杯!」
とか言って始まっちゃうんですよ。
なんと素晴らしい事か。
昨年では、ありえない光景です。
もうこれは呑む講座の伝統を継ぐものは、彼等しかいないと悟りましたよ。
コニー氏を呑めるように再教育するより100倍手っ取り早いです。
酒のついでに今まで我が逃走に書いたよーな事を、学部生に話しました。
「いや、そんなんありえへん。おかしいでしょう」
と言い出したのは、学部生・力石(仮名)である。良いヤツだ。
「いや、そういうことだったら他にもありますよ。」
と、248が体験を語り始めた。
徹夜で疲れた248が研究室のソファーで(ベッドは無いがソファーはある)寝ていると、突然ソファーに近い入り口が空いて、野人氏が入ってきた。
入ってきた勢いで248の頭を鞄で一撃した上に、「何?何で寝てんの?」みたいな目で見られた上、無言でそのまま机の方へ向かい、蛍光灯を全部点けられたらしい。
普通、寝ている人がいたら、自分の使うゾーンだけ明るくして、少しは気を使う。
そして、鞄が当たったら謝る。これは人としてのマナーである。
ヤツにはそういう人としての良心が無いのか。
また、野人氏はエレベーターに自分が乗ったら速攻で閉めるタイプなので、廊下を歩いてエレベーターに向かって来ている後輩がいても、容赦なく閉めてしまうらしい。こんな体験をしているのは1人や2人ではなかったのには驚いた。
また、他の学部生・龍老師(仮名)の証言によると、例の無記名投票の主は、野人氏であるらしい。画策したのは野人氏、実行したのはコニー氏・・・いや、野人氏が実行させたのか?真相は謎だが、とにかく発案は野人氏ということだ。
なんとゆーことだ。学部生も結構苦労していたのか。
すまん、俺がいくら言っても、彼等を曲げる(再教育する)事はできなかったのだ。
呑むという伝統、そして人間としての体育会系資質は、学部生が確実に受け継いでくれるようだ。彼等は呑むかと聞かれたら「Yes」以外の返答をしない漢の軍団である。
そして彼等のうち4名は院に進学する。
これは正常な講座に戻ることのできる、またとないチャンスである。
「野人氏の横暴を許すまじ」を合言葉にkappa・248・力石・龍老師・消防士(仮名)の五名は対野人連盟と化し、正常な飲み会の行われる講座を取り戻す運動を展開する事にした。
これで俺の卒業後も安泰である。
|
 |
 |
|