水島灘埋立1

 

社会科の教科書でも

成功例の一つとして紹介されている水島工業地帯。

 

しかし、水島灘埋立は、漁場が消滅する事であり、

松下のおじいちゃんの人生をすっかり変えていく。

 

 


 

三木県知事の決断

 

昭和26年4月30日、

公選により第37代岡山県知事に就任した

三木行治氏は語る。

戦後の災害未だいえず。

世相は不況で県民の生活苦が続く中、

新知事への県民の期待は大きい。

先ず戦後の復興と県民救済、

そして後世に残る県市の財宝を造りたい。

目標は、大小の犠牲は伴うも、

対極的見地に立ちて、県南水島地区発展のため、

大事業完遂に全力を注ぎたい。

つまるところ、漁場を埋め立てて、その地に大企業を誘致して、

関西一の工業基地の誕生実現を図りたい。

 

埋め立て海区は高梁川尻中心に、

東は児島本荘カズラ島から

西は浅口郡小原地区八幡様への見通し線以北の

東西12キロ南北4キロに至る広範囲なる藻場を包む漁場。

何人に限らず県民総力を挙げて

その計画達成に協力を願うものであり、

完成のあかつきには必ず選民の幸福が実現する。

候補地を水島漁場と定めた理由は、

第一に内海で広範囲なる水面、

しかも浅海で海底土砂の摂取が容易、

また、掘り下げた土砂は工業用地と水島港造成にと一石二鳥。

高梁川の豊富な水量、

関係専業漁民の数が少なく、

沿岸は広き農村で買収安易。

 

詳細なる知事の説明により、県議会は通過となる。