なわとび
なわとびは、運動神経の問題ではなく、
本人の努力の結果がそのまま出る領域の運動である。
われわれの小学校時代から、なわとびは盛んであった。
寒くなって、あまり外に出なくなる冬休みの宿題の定番であった。
われわれは競って道路で練習した。
〔ボールを屋根に投げてとる一番も、
紙飛行機を飛ばすのも、
台を置いて将棋をするのも
全部呼松のメインストリートの上で行われた。〕
3学期になると、なわとびのテストが行われた。
小学校1年生の時の木造の教室で一人一人とばされたのを
今でも鮮明に覚えている。

倉敷市の小学校では、
「マラソン大会」と並んで、
一時、「なわとび大会」も行事として盛んに行われた。
なわとび検定表にしたがって級も決めた。
一人一人の実力をはっきりさせた。
その後、音楽にあわせて調子よくとぶことを狙いとした
「リズムなわとび」も流行した。
二人とび〜複数とびや長なわと組み合わせた
なわとびのやり方も導入された。

現在、ほとんどの学校で
「なわとび練習板」を運動場に設置している。
脚力の不足のためにとべない子供たちが、
ワンランク上のとび方を体験できる。

低学年で二重とび、中学年で三重とびができる。
なわそのものも、
真ん中を重くして回しやすいようにしたり、
取っ手の部分を持ちやすく改良されている。

ペラペラの月星運動靴で、
アスファルトの上をとんでいたわれわれも、
エアー入りのナイキのシユーズで、
練習板の上をとんでいる今の子供たちも、
今までとべなかったとび方ができるようになったり、
とべる回数が増えたりする喜びは、
今も昔もちっとも変わらない。
努力に勝る天才なし。