相引池の幽霊

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広江と福江のちょうど中間地点の峠の頂上にある相引池。

逢い引き池ならロマンチックだが、実は、

北は種松山の真弓池から、南は鴨ケ辻の水を集めた農業用のため池。

水不足の折、東の福江と西の広江の集落は、

体を張って交渉に当たった言い伝えが残っている。

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数々の血で血を洗う事件を見守ってきた荒手も、

今はモルタルで改修され、

少なくなった水田に、今、水の争いはほとんどない。

 

さて、この相引池の南側の道。

ねんねん坂から続く、「才の神」への通り道。

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以下は、古新田の片岡淑子さんが地元で聞いた話。

 


「あれは、柿の熟れる頃だった。

 

夜のふけた坂道を、自動車で帰宅する家の手前、

今時珍しい買い物かごを抱えて、

鉄工所の前を女の人が一人出歩いている。

この辺りで見かけたことのない人だなと思いつつ

家に帰っても、その女の人が気になり、

いつ通るかと待っていたが、

女の人は通らない。

 

ふっとあれは幽霊だったのかと、

急に恐怖に襲われ、家の中に飛び込んだ。」

 


戦後、一時期、幽霊が出るといううわさがひろまった。

そこで、地元の青年達5人が夜中を通して目撃する事にした。

確かにいた。

しかし、それはゴザをもった遊女だったそうだ。