本太城

カメ割り事件では、干拓の計画地だった宇頭間。
道路をはさんで瀬戸大橋健康ランドの真向かいに、
本太城あとがある。
400年前までは立派な城があり、
にぎやかだった。
ある正月も近い日。
城下の人々はしめかざりや門松を立てた。
もちろん、お城の門にも大きな門松が。
ところが、そのとき、にわかに戦争が始まり、
敵兵がせめてきた。
急なことで、準備も不十分。
人々も竹やりで応戦したが、なすすべもない。
どうせ死ぬならと、城主ははらをくくった。
たった一人で、門の前で大立ち回り。
ところが、正月を祝うはずの門松に引っかかって
よろめいた。そのとき、
ここぞとばかりにおそいかかる敵兵。
悲しいことに城主一族みんな討ち死にした。
人望あつかった殿様。
この出来事は決して忘れまい。
それから、ここ宇頭間の人は、
正月に門松を立てないことにしている。

城跡より水島をのぞむ。