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讃岐の牛
材料も色も形も焼き方もさまざまな置物。 しかし、どれも牛への愛情を感じることができる。 ここは、福田神社の牛神様。
牛神様。 まわりを見渡せば、 広江の三菱化成団地の中にも牛神様がある。 隣の松江の王島山にも、后塚の隣にある。
昔から、関西では牛を農耕に使っていた。 もちろん、ここ福田地区も同様。 牛神様の数の多さでそれがわかる。 関東では馬。 だから、農耕具のすきの上で牛肉を焼いたすき焼きは、関東から始まった。 関西では、牛は神聖な存在で、食べるなんてとんでもなかった。
農機具がまだ機械化される前の呼松港。 評判の農耕用の牛たちが四国からやってきた。 ともさんによると、農耕用の牛は讃岐に限ると言う。 力が強く、よく働く。 買い手が水門に集まり、入札がはじまる。 魚市場のように次々と値を上げていくせりではない。 やり方は簡単。 買い手が売り手の着物のそでに手を入れて、 買値を指で示す。 売り手は、買い手の指を握って値を知る。 全員の値を把握した売り手は、 一番高い値をつけた買い手の名を告げる。 誰がいくらで申告したのか売り手しかわからない。 見事なそでの使い方。
こうやって、就職先の決まった牛は、 買い手に引かれ、呼松港からそれぞれの職場の田へ向かった。
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