広江の神様の石投げ合戦

 

むかしむかし、

ここ広江にも神様がいなさった頃の話じゃ。

鷲羽山スカイライン側の龍宮山の「龍王様」と、

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種松山側の石鎚山の「石鎚様」。

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どちらも力の強い荒神様。

「わしの方が力が強い。」

「いいや,わしの方こそ力が強い。」

と言い合いになったんじゃ。

そのうち、地面にあった石を投げると、

「よくもやったな。」

「わしの方が投げるのも強いぞ。」

「わしの方が強い。」

と石の投げ合いになってしまった。

どちらも気が強いからのう。

 

両神は、投げつけられた石を拾い、

さらに力をこめて投げたんじゃが、

その石が飛び交う音のあまりの凄まじさに、

広江の谷にあるのを音山というようになったらしい。

 

さて、投げ合いは1週間続いて、

やっと決着がついた。

両神は力は互角じゃったが、

それぞれの高さが明暗をわけた。

「石鎚様」は山の中腹、

「龍王様」は山の頂上。

ということで、

投げ下ろす「龍王様」に比べて、

石をひたすら投げ上げた「石鎚様」の方が、

先に疲れを出してしもうたんじゃ。

 

「本当かって?」

疑うのなら、

龍宮山と石鎚山の石の数を数えてみられ。

負けた石鎚山の方が多いはずじゃから。

 

むかしむかしの話じゃ。