恵比寿さまと白旗さま

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「全安中村」とは誰の名前だろうと一瞬考えてしまう。

少し間をおくと,「村中安全」の願いだと気づく。 

半鐘台の近くで,この松と一緒に

ずっと海に面していた。

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豊漁と海上の安全を保証し,

人々に福をもたらしてくれる恵比寿様。

狩衣に烏帽子をかぶり,釣りざおと大鯛を手にして,

なんともしあわせそうな笑顔の神様。

特に漁師にとっては,

海にすむ悪霊から身を守ってくれる大切な神様である。

海のかなたの竜宮からやってきた来訪神で,

商業の神様になったのは後のことである。

ここ呼松でも,大漁祈願や初漁祝いが行われたのに違いない。

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よく見ると珍しい木の恵比寿様。

笑顔がなんともかわいらしい。

隣の竜宮様と仲良く呼松の沖を見守ってくれていたのに違いない。

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さて,恵比寿様にお願いしたのにもかかわらず,

漁に出て遭難しそうになったらどうするか。

その時は白旗さまにすがる。

白旗さまをいただくには,

明石行きの電車に乗って浜茶屋で下車,

兵庫県高砂町の白旗観音の白旗閣まで

お参りに行かなければならない。

そこでお願いすると,1週間祈念して下さり,

白旗さまを包装して郵送してくださる。

さて、実際に船が危なくなった時は,

白旗さまの包装を開き,帆柱にくくりつける。

その時に,坊主が見えたら絶望,光が見えたら助かると言われている。

ただし、白旗さまの霊効は,1回きりで,

1度包みを開けたら2度目の霊効はないといわれている。

したがって,一度使用すると,お礼参りに古い白旗さまを持参して,

再祈念をお願いして,後で新しい白旗さまを郵送していただいた。

 

ともさんの家には、まだ、

開封されていない白旗さまがあって、

大切に保管されていた。