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先祖からの贈り物
1997年、イタリアの地方都市ボローニャの学校を訪問した。 小中高校、専門学校の授業参観と先生方との懇談。 日本で問題になっていることを質問してみた。 「いじめ?それって何ですか。」 イタリアの学校では「いじめ」がないので「いじめ」の概念が分からない。 「不登校?イタリアでは学校が嫌なら教会で学ぶことが出来ます。 だから、ありません。」
町を歩けばあちこちにルネッサンス時代の彫刻や建物が。 こんなのに囲まれて生活しているから、 洗練されたデザインが生まれるのかな。 町の中心はもちろん教会。 最近の若者は宗教離れで困ると言っていたが、 イタリアはキリスト教の総本山。 ドメニコ教会に入ってみた。 ちょうどミサの時間。 教会に響くパイプオルガンの音。 ステンドグラスから薄明かりがもれる中、 お祈りをしている町の人たち。 とてもぜいたくな時間を過ごしているように見え、 うらやましく思った。
さて、ここは寺墓地。
日本にも昔からのものがあることに気が付いた。 この5体の石仏、大きさも形も違うが顔がまた違う。
これは真ん中の地蔵様。
これは一番背の高い石仏。 この他に、一石五輪塔、徳利を浮き彫りにした墓塔も。
あらためてふるさとを見直してみると、 たくさんの先祖からの贈り物に囲まれているではないか。 寺社仏閣に数々の石祠。 伝統の佐曽宇では、おもわず厳粛な気持ちになる。 盆踊りや秋祭りでは町を上げて楽しむ。
あの日、イタリアをうらやましく思ったが、 しあわせの青い鳥はふるさとにあった。
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