JIN NOTE
はじめに、私達の住んでいるこの地球には、空気があり、水がある。それって当たり前ですね。
しかし、一たび雨の降る量が少なければ、渇水となり、皆さん慌てますよね。
ないと困る、そうすればその大切さがよく判る。健康もそうではないでしょうか。
元気なときは、走ったり、泳いだり、仕事したり、疲れたら身体を休めたら、元気を取り戻せますね。
でも、一生完治しない病気になったら、どんな生活になるだろう、どんな将来になるだろう、どんな
気持ちになるだろう。考えますよね。そして健康の有り難さを実感しますよね。
腎臓病(私の病名は慢性腎炎)は、「沈黙の病気」と言われています。痛くも痒くもなく、殆どの場合
自覚症状がないのです。
私達が一番腎臓と最初に身近に関わると言えば、皆様経験済みの小学校での学校検尿です。
また他の病気で病院を受診した時の検尿です。その時たんぱく尿が出ていると言われて、初めて
知ることが多いのが現状で、実際私もそうでした。
そして、今のところ、その原因がすべて特定されているわけではなく、また完治しない場合もあるのが
現状です。
私のように少年時代に、腎臓病であることが判ると、腎臓の守るため、生活上の制約がつきます。
例えば、体育の授業を見学したり、会社への就職も健康診断の結果で断られたり、女性の場合は赤ちゃん
を産むのが難しくなることも聞いております。
つまりこの病気(慢性腎炎から慢性腎不全に移行することもある)により、普通で当たり前の生活が普通
ではなくなる、また気持ちの面でも落ち込んだり、消極的になったりします。
だけど、いくら腎臓病と診断され、慢性腎不全へと移行しても、病気が完治しなくても、現在医学の
発達により、より長く、より良い人生を歩んでおられる方がいらっしゃいます。
そのためにも、まず、腎臓はいかに大事な臓器であるか。またその腎臓の働き、身体に果たす役割。
もし、検尿でたんぱく尿が出た場合、どんなことが想定され、どんな検査が必要なのか。
その腎臓病とは? 腎臓病患者おかれている現状は?について。
来て下さる腎臓病患者ではない方々にご理解頂き、現状を知って欲しい。特に後でも述べるが次代の人達に
知って頂く事にこのページの力点をおく。
また、今現在腎臓病患者の方には、少しでも多くの方に現状を認識してもらうためということをご理解頂くと
ともに、これから述べる中には各個人それぞれ症状、状況が違うので、是非主治医、医師にご相談頂きたい。
間違い個所もある可能性もあるので、責任は負えません、その点ご了解下さい。
腎臓病であっても、少しでもより良い人生を送るために、知っておきたい基礎知識とは。
私達患者は医師という専門家ではないので、理解するのは最低限の基礎知識でいいと思う。
その出発点として、私達が高校の生物で習った腎臓とは何かというところから、話を始めることにより、
腎臓病というものが、中高生にも判り、理解して頂けることを目指したいと思う。それは少年時代に
腎臓病と診断された私自身の次代への願いと希望でもある。
その後腎臓病と人生を共存させていくために必要なことに若干触れたいと思う。
〔HOME〕
1、腎臓とは―腎臓は大事な臓器
肝腎要(今は肝心要が常用漢字として使用)というように、「腎」の腎臓は次のようにとても大事な臓器である。
腎臓は、尿をつくる臓器である。血液中の老廃物、つまり体内のいらないものを腎臓でろ過し、尿を生成し、
その尿が膀胱へと行き、一定の量がたまると、尿として、体外に排出される。
人間の身体のバランスを保つ大事な臓器である。
上記でも述べたように、学校検尿は、その腎臓という臓器が元気で働いているか、もし腎臓病であるなら、早期
発見し、悪くならないように治療を行うために大切であり、先代の多くの腎臓病患者が自分たちの苦しみを少し
でも緩和出来るよう、皆さんのご尽力の結果、勝ち取られたいわば権利である。
尿が出ることは身体にとってとても大事なことですし、もしたんぱく尿が出ていたら、学校検尿により、早期発見・
治療が出来、悪化を抑える事も出来るのです。凄く大事なことなのです。
2、腎臓の働き
腎臓はそらまめの形をした臓器で腰の上あたりに、左右1つずつある。
腎臓を一個あたりの大きさは、こぶしより小さく、成人で重さ120グラムから150グラムぐらいある。
それぞれに多くの血管がつながっていて、たえず沢山の血液が送り込まれ、血液から水や尿の成分がろ過され、
老廃物は膀胱へと送られ、排出される。きれいになった血液は腎臓から全身に循環していく。
腎臓の主な働きは不必要なものを外に出す役割を担っている。しかし、たんぱく尿が出るということは、本来
この働きから言えば、身体に必要なもので、身体に循環していくものである。
腎臓には、私達が生きていくために必要な役割が他にもある。(→腎臓に障害がある場合の症状)
1、体内の水分量を調節する。 → 水分が身体にたまり、胸の苦しさ、浮腫みが現れる
2、毒素を体外に出す。 → 食べ物の燃えかす(毒素)が身体にたまり、頭痛、むかつき、出血など尿毒症の症状
3、血液の酸塩基平衡を保つ。 → 血液のPHが酸性に傾く
4、貧血をなおすホルモンを作る。 → 貧血。造血ホルモンの産生、分泌を腎臓がなす
5、骨を強くする活性型ビタミンDを作る → 血液中のビタミンDが不足、骨の病気になる
6、血圧を調整するホルモンを作る。
3、腎臓病とは―腎臓の主な病気、どのようなことが想定され、どのような検査が行われるか
このテーマについては、専門性が高いため、下記「医療と健康 日本医師会の腎臓の検査」を参照頂きたい。
1、腎臓を調べると何が判るか。
2、腎臓の主な病気 → ENTER
3、腎臓の主な検査 → ENTER
4、腎臓病患者がおかれている現状は
慢性腎炎から慢性腎不全保存期に移行し、腎臓の働きが正常の30%以下の状態を慢性腎不全という。
この病態は、その原因のいかんに拘らず進行性で、不要な老廃物、水分、ナトリウムが排泄されず、体内に
蓄積される。
この状態に至るまでの、腎臓の働きが70%前後(原疾患で違う)のうちに、適切な薬物療法、たんぱく制限を
中心とする食事療法、過労、過度ストレス状態を避ける等、腎臓の働きを悪化させないための自己管理と
定期的な経過観察、検査、検査データの解析が必要で、総合的な治療により、この時期の過ごし方により、
下記に述べる透析療法に至る慢性腎不全末期、その後の透析導入を延ばすことが今可能であることが判ってきた。
尚、この点については、各個人の症状の違いがあるため、一概には言えない。
上記でも述べたように、腎臓病とともにより良い生活を出来るようにはなってきている。
食事療法における低たんぱく米を始めとする治療用食品の充実がその例である。
しかし、透析患者を含め、腎臓病患者を取り巻く環境は、医療制度改革の行方によって、かなり状況が苦しい
ことはご承知のとおりであるが、ここではこれ以上述べないことにする。
そして、腎臓の働きが10%以下になると、尿毒症が現れ、透析療法導入となるのが一般的だ。
透析とは、血液透析と腹膜透析があり、10%以下になった腎臓の働きを、腎臓に代わって、身体にたまった
老廃物や水分を人工腎臓で取り除くことである。
血液透析が今は主流で、血液を一旦体外に取り出し、ダイアライザーを呼ばれる人工の膜に通すことにより、
血液中の不要な老廃物や水分を取り除き、綺麗になった血液を体内に再び戻してやる。
通常は週3回、4〜5時間透析されている。
透析と並んで、腎臓移植という方法があるが、患者さんが多いのに、ドナーが不足していることは承知の
とおりである。「臓器移植意思表示カード」については、ご存知だろうか。
これは、国民全員が考えるテーマである。
私見だが、意思表示カードである、日本人は意思表示が上手くない。そういう国民性を変えるために、
提供しないというのも意思である。無関心が一番マイナスだと思う。皆さんと今後よりよい方向へ議論を
深めるべきであろう。確かに難しい問題ではあるが。
5、腎臓病とともに
「My history」にも記したが、その後時間経過があったので、補足ということで。
腎臓病とともに生きると一言で言っても15年が過ぎ、正直戸惑っている。病気を受け入れられていない。
症状が悪化するのは否めないし、長い時間でもあるし、色んな面で責任というものが、勿論学生時代より増えた。
よって、気分の落ち込みや、消極的な、悲観的な考え、将来の不安、現状の苦しさ、色んな精神面での辛さが
覆っているのが実際だ。
しかし、先人がいて下さっていること、そしてその先人がこんな思いをしてもらいたくないということでの数々の運動、
そして、今全国で20万人を超える方々透析をなさっている。様々の恩恵を受け、各地で患者会活動、また請願等の際の
国民の方からの署名を頂き、何とか多くの方に支えてもらっているから、ここに生きておれるのは共通したことだ。
ただ、今の恩恵に預かっていることだけに満足せず、今の時代で終わりじゃないので、次代の方々のためにも、
継続が必要であり、そのためにもどうしても、上記で述べた中高生といった若い次を担う世代の方に、是非、つらつら
記してきたことを少しでも、頭の片隅において頂いて、またご協力頂き日が来た時は、是非宜しくお願いします。
ということで、このページ一応終わりにします。
課題は多いですよ。
至らぬ点はどうかご容赦下さい。
2003年7月14日
最後に、腎臓病と共に生きておられる、おられた方々のお話をご紹介します。
工事中
〔リンクのコーナー〕
腎臓病の基礎知識とおさえておこうとのことでしたが、専門性の高い部分もあるので、
私管理人勝手に推薦させてもらったサイトを載せておきます。ご利用下さい。
腎臓病なんでもサイト → ENTER
全国腎臓病患者連絡協議会 → ENTER
萬有製薬 → ENTER
キッセイ薬品 → ENTER
三和化学研究所 → ENTER
ニーレの会 2002年奈良で講演頂いた佐竹孜先生が主宰される会 → ENTER
〔HOME〕