同じ学年の先生が最近「教室ツーウェイ」(明治図書)の読者になった。
その先生がTOSSランドから「カストーディアル」から学ぶ (今井淳先生)という題の道徳の授業をダウンロードして学年でやることになった。

すぐに追試できる形で書かれていたし、ディズニーランドには来年の修学旅行で行くため、生徒も興味を持って取り組めるであろうというのも魅力的であった。

「やはりまるごと追試するべきであった」と後から悔やんだが当日は以下のように追試した。


『カストーディアル』から学ぶ
 
 
 
 最初に黒板にカストーディアルと書く。
今日は、ある場所で働く「カストーディアル」という人々について勉強します。

ある場所とはどこでしょう。ヒントを出していきますので分かった人は紙に書いて下さい。
(原実践は全員起立して分かった順にすわっていった。)
 

ヒント1 アメリカ生まれ   ヒント2 15万坪    ヒント3 星の旅
ヒント4 ネズミがいる    ヒント5 大きな雷の山  ヒント6 千葉なのに東京
ヒント7 シンデレラ
 ヒント5のあたりから分かったというような声が聞こえてくる。「正解は?」と問う。
「ディズニーランド」と声がそろう。

ディズニーランドをつくった人は誰でしょう?
 
 
知っている人と聞く。数人手が挙がり「ウオルト・ディズニー」との答え。


ディズニーさんがディズニーランドをつくる時に、一番大事にした考えとは何でしょう。
『お客様に(  )と(  )をプレゼントする。』
の(  )にあてはまる言葉を考えて書いてみましょう。

 

夢と希望・・・13人  勇気と感動・・・1人  家とお金・・・1人
他にも似たような言葉を書いている人がいたが発表はされず。
正解を告げる。夢と感動が正解。

そんなディズニーランドを訪れる人は年間1000万人以上います。できてから10年たちましたから日本人全員が1度は訪れた計算になりますね。
 

ディズニーランドで働いている人(=キャスト)は、1日で何人いるでしょう。
 

 150人  500人  1000人  1500人  2001人 など様々な予想がでる。
正解は、約7000人である。かなり驚きの声が聞こえる。

その7000人の内、何をする係が一番多いでしょうか。○○係のように予想してください。
 
 
夢と感動を与える仕事であるので、当然のごとく
パレード係  着ぐるみ係  誘導係 
などが出されるが生徒の意見で最も多かったのがそうじ係という答えであった。
なかなかやるなー。と思いつつ正解を告げる。
正解は「そうじの係」=カストーディアルである。

カストーディアルは600名で朝から晩まで、300人ずつ15分交代でそうじをしています。
つまり誰かがゴミをポイすてしてしまったとしても15分以内には、かたずけられているということです。

 

「おおー。」と感嘆の声があがる。同時に「修学旅行で試してみるか」という声も・・・。

カストーディアルの中でもナイトカストーディアルと呼ばれている人がいます。どんな係だと思いますか。そうです夜中の12時から朝の7時まで広い園内をブラシで水洗いしたりトイレをそうじしたりしているのです。
 
 
「広さはどのくらいだっけ?」などの疑問の声が上がったので、「15万坪です。」と教える。
(15万坪がどれくらいかをうまくイメージさせることはできなかった。)


カストーディアルのそうじの目標は何でしょう。
              くらい、キレイにする。』の形で予想してください。

 

「NASAくらい、キレイにする。」「自分の部屋くらい、キレイにする。」
「輝くくらい、キレイにする。」「通るのがもったいないくらい、キレイにする。」
「国会議事堂くらい、キレイにする。」「宝石のようにピカピカに光るくらい、キレイにする。」

などユニークな予想がたくさん出された。
正解は赤ちゃんがハイハイしても大丈夫なくらい、キレイにする。』だそうです。
 
 
 ここでカストーディアルの若者の話を資料として読みました。

 

感想を書いて下さい。
 

 
考察:
 感想を見るとまだ上辺のおもしろさ(便器)などから思考が深められていない生徒もいたが、副読本を使った道徳の授業の数倍、身を乗り出して授業に臨んでいた。
 原実践がとてもすぐれており、指示発問も細かく書かれている「すぐ役立つコンテンツ」という感じがした。
 原実践と違うところは、この後に新聞記事を見せて教師が説話を加えたところである。かえってこの部分はやらずに原実践どおりやったほうが生徒は押し付けと感じる部分が無くよかったかもしれない。


感想を書いた後、新聞記事を読みました。

青森大学大学院の野口健さんの新聞記事(2001.1/1東奥日報)を読んでみよう。
 
 野口さんは史上最年少の25歳で世界七大陸最高峰を制覇し、現在はチョモランマ(エベレスト)のゴミ回収活動を行っている。
 2000年5月には、約20人の清掃登山隊を編成し、隊長として一ヶ月かけてチョモランマのゴミ約1.5tを回収した。
「97年に初めてチョモランマに挑戦した時、6000メートルを超えるベースキャンプの辺りは登山家の捨てるごみであふれ、本当に驚いた。雑誌やテレビでは美しい映像ばかり流すけど、実際はごみの山だった。」酸素ボンベ・テントの残がい・缶詰・・。日本語が、はっきり読み取れるものもあった。