地方の政治「地域の条例」   戻る  トップに戻る
 公民の授業で「地域の政治」を扱うが、生徒は国の政治に比べて軽く考えがちである。また知識として地方公共団体のつくる法を「条例」と言うと学習しても生きた知識として働かないと思われる。
 そこで河原和之氏の『新「ウソッ」「ホント」から始まる公民学習』(日本書籍)を追試して以下のような授業を試みた。

1.単元名   地方の政治「地域の条例」
    (『新「ウソッ」「ホント」から始まる公民学習』河原和之/日本書籍より)

2.ねらい   広島県の「広島の海の管理に関する条例」を例に地域によって異なる条例が存在することを知り、地方の政治が地域住民の生活に結びついていることを理解することができる。

3.展開

 発問1  この写真を見て気づくことは何ですか。

 ・海の上の家
 ・釣りをしている。
 ・ボートがある。
 ・屋根裏部屋がある。
 ・買い物はどうするのか?
 ・トイレはどうするのか?たれ流し?
 ・向こうにホテルがある。

 発問2  そうです。
       この家は海の上につくられているのです。
       海の上に家があるといいことってあるかな?

 ・毎日釣りができる。
 ・土地代がかからない。
 ・固定資産税がかからない。
 ・たくさん泳げる。

 発問3  広島県ではこの家族に退去するように求めました。
      その条例がこれです。(条例を配る)
      この条例の結果この家族はどうなるのでしょう。

 ・つかまる。
 ・罰金を取られる。

 発問4  広島県はなぜこんな条例をつくったのだろうか。

 ・邪魔だから。
 ・船が通るのに危ないから。

 指示1  次の1〜11の条例は実際に日本にあるでしょうか。
      ○×をつけなさい。時間は3分です。

 1  ゴミの分別を守らなかったらレッドカードがでる。
 2  結婚相手をさがした人にはお金を与える。
 3  首輪のない猫はつかまえる。
 4  町内に工場を建設すると奨励金をだす。
 5  市バスの運賃を着服をさせないため、
    乗務員にポケットなしの制服を着させる。
 6  公共の建物では、女子用トイレは男子用の1.5倍の数を作らなければならない。
 7  義務教育をうけている間に「親切賞」「奉仕賞」などなんらかの形で町から表彰される。
 8  つり糸やつり針を捨ててはいけない。
 9  お年寄りにボランティアをすれば宝くじがもらえる。
 10 大学に行けば月10万円のお金がもらえる。
 11 3人以上の子どもを出産した母親に祝い金を出す。

 発問5  これらの条例を見て気がついたことを書きなさい。

 ・お金がもらえるというのが多い。
 ・地域を活性化させようとするものが多い。
 ・子どもを増やすためにつくった。
 ・住みやすい町にしようとしている。

 指示2  青森市にはどんな条例があるか見てみよう。
       (プリント配布)

 ・青森市の台所を守る条例
 ・青森市都市公園条例
 ・青森市ねぶた保存伝承条例
 ・青森市自転車等の放置の防止に関する条例

 発問6  学習したことをもとに「なぜ条例が必要なのか」
       についてまとめよう。

 ・条例は地域を発展させるためや住みよい町づくりのために必要である。
 ・条例は基準を定めたり、強制力を持って問題を解決するので、地域住民の生活を守るためや地方公共団体の仕事がスムーズに行えるようするために必要である。

 指示3  では最後に「岡山県美星町」でつくられた条例は
       どんなものだったか想像して書きなさい。
       書けたらノートを持ってきなさい。

 ・正解は「光害防止条例」です。