ブロンドの葬儀屋
亡くなったばかりの男性が葬儀場に運び込まれた。
立派に仕立てられた高価な黒いスーツを着ていた。
ブロンドの髪をした女性葬儀屋は、故人の妻に、どんな衣装を亡骸に身につけましょうかと尋ねた。
今着ている黒いスーツでも十分立派だということも伝えた。
しかし、未亡人は、青い服が夫には一番似合うといつも思っていたので、
亡骸には青いスーツを着せてほしいと頼んだ。
未亡人は、ブロンドの葬儀屋に、金額の書いていない小切手を手渡して言った。
「いくらかかってもいいわ。 皆が夫に対面するときのために、夫に青いスーツを着せてあげて。」
翌日、未亡人は通夜のために戻ってきた。
未亡人は喜んだ。
夫は淡いストライプの入った豪華な青いスーツを身にまとっていたからだ。
スーツは夫の身体にもぴったりと合っていた。
未亡人は、葬儀屋に言った。
「費用がいくらだったとしても、私はとっても満足よ。
本当によくやってくれて、嬉しいわ。
これ、いくら、かかったの?」
驚いたことに、ブロンドの葬儀屋は、金額欄が空白のままの小切手を差し出して言った。
「費用はかかりませんでした。」
「そんなはずないでしょう。 この洒落た青いスーツの代金をお支払いしなくっちゃ。」
「いいえ、奥様・・・」とブロンドは続ける。
「本当に費用は一切かかっていないんです。
実は昨日、奥様がお帰りになってすぐに、
ご主人様と同じぐらいの体格の別の男性が運ばれてきました。
その男性がとても素敵な青いスーツを着ていたもので。
男性の奥様に、黒いスーツを代わりに着せても良いかとうかがいましたら、
故人が立派に見えれば、青でも黒でも構わないとおっしゃったものですから・・・・
・・・だから頭を取り替えただけなんです。」